未踏チャレンジ2050
実施中テーマ紹介
Direct Air capture(DAC)を実現する複合技術
■ プログラムオフィサー: 石谷 治(東京工業大)
■ プログラムオフィサー: 関根 泰(早稲田大)
テ-マ (12):排気ガス由来低濃度CO2の有用化製品への直接変換
国立研究開発法人産業技術総合研究所、東ソー株式会社 <2018年度(平成30年度)採択>
火力発電は我が国のCO2排気量の3割を占め、2050年においてもベースロード電源として重要とされることから、2050年頃を見据えた温室効果ガスの抜本的な排出削減を達成するための対策が進められています。しかしながら、これまでの火力発電所由来CO2削減対策は事業者に対するインセンティブがなく、民間企業の参入に大きな障壁がありました。そこで本研究では、火力発電所由来CO2を民間企業にインセンティブが生まれる有用な製品へ直接変換することを目指します。具体的には、世界的に生産量・使用量が多く、なおかつ産業界から毒性が高いホスゲンを用いる合成法の代替が求められているポリウレタン原料を、火力発電所排気ガスから濃縮・前処理などを経ないDirect Air Captureによって直接合成する革新的技術を開発し、CO2の地産地消を実現することを目標とします。
他の実施中テーマ紹介
最終更新日:2019年1月22日