エネルギーITS推進事業
事業・プロジェクト概要
事業期間:平成20年度~平成24年度、予算総額:43.59億円
PL:津川 定之(名城大学 理工学部 情報工学科 教授)
PL:津川 定之(名城大学 理工学部 情報工学科 教授)
我が国から排出される二酸化炭素の約20%は自動車から排出されており、自動車交通における省エネルギー対策がますます重要な課題となっています。
経済産業省がまとめた「次世代自動車・燃料イニシアティブ」の報告書(平成19年5月)では、方策の一つとして「世界一やさしいクルマ社会構想」を打ち出し、高度道路交通システム(ITS: Intelligent Transport Systems)をキーとした低炭素社会の実現を提唱しています。また、同省の「自動車の電子化に関する研究会」では、省エネルギーに資するITSの技術開発プログラムとして「エネルギーITS構想」を提案しています。
本プロジェクトは、運輸部門のエネルギー・環境対策として、省エネルギー効果の高いITSの実用化を促進するため、以下の研究開発を実施します。
経済産業省がまとめた「次世代自動車・燃料イニシアティブ」の報告書(平成19年5月)では、方策の一つとして「世界一やさしいクルマ社会構想」を打ち出し、高度道路交通システム(ITS: Intelligent Transport Systems)をキーとした低炭素社会の実現を提唱しています。また、同省の「自動車の電子化に関する研究会」では、省エネルギーに資するITSの技術開発プログラムとして「エネルギーITS構想」を提案しています。
本プロジェクトは、運輸部門のエネルギー・環境対策として、省エネルギー効果の高いITSの実用化を促進するため、以下の研究開発を実施します。
- 自動運転・隊列走行技術の研究開発
燃料消費やCO2排出量低減は、車両や道路環境など同一条件下で走行しても、アクセルワークや変速などの運転操作次第で20%以上の燃費改善がみられるため、エコドライブが推奨されています。また、大型車の高速走行ではエネルギー消費の4割以上が空気抵抗であり、複数の車両が隊列を組んで車間距離を詰めて走行することにより、空気抵抗を大幅に低減させることが可能です。エコドライブや隊列走行の自動化を実現するためには、自車の位置や速度等の情報を車群内の周辺車両と交換し、相互の位置関係やそれぞれの動きを把握し協調して走行する技術の確立が必要となります。
本研究開発では、高効率な幹線物流システムを実現するため、高速道では隊列を組んで走行し、一般道ではエコドライブの自動化等により省エネルギーで走行可能とする自動運転・隊列走行技術を開発します。 - 国際的に信頼される効果評価方法の確立
ITSの各種施策導入によるCO2排出量削減効果を正確に評価するツールとして、都市圏ネットワークから地域道路ネットワークまでを考慮可能なハイブリッドシミュレーションによる交通流の推定や、車両からのCO2排出量の推計、プローブによるCO2排出量のモニタリング等の技術開発・検証を行うとともに国内外の関係者とすり合わせを行い、国際的に信頼される評価方法を確立します。
■自動運転・隊列走行の主要技術
エネルギーITS推進事業 成果概要リーフレット / NEDO's R&D Achievements on ITS (日本語/ English)(5.45MB)
- エネルギーITS推進事業 成果報告会資料(平成25年4月10日)

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隊列走行実験
- NEDOが実施しているプロジェクト、調査等を取りまとめた成果報告書について、公開後10年以内のものは「成果報告書データベース」より検索及びダウンロードができます。ユーザ登録の上、ご利用ください。
関連成果
日付 | タイトル |
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2013年2月25日 |
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2010年9月28日 |
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2009年1月16日 |
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基本情報
技術・事業分野 | 省エネルギー |
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プロジェクトコード | P08018 |
担当部署 | 省エネルギー部 (TEL:044-520-5180) |
詳細資料
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基本計画(173KB)
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実施方針:平成24年度版(287KB)
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実施方針:平成23年度版(420KB)
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実施方針:平成22年度版(244KB)
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実施方針:平成21年度版(229KB)
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実施方針:平成20年度版(123KB)
短期的アウトカム概要(6年間の追跡調査により把握した状況)
■追跡対象企業のPJ終了後6年目のステージ状況
対象企業数:7社
- 上市:1
- 製品化:0
- 研究・開発を継続中:5
- 中止・中断:1
最終更新日:2019年3月29日