本文へジャンプ

アスベスト含有建材等安全回収・処理等技術開発

基本情報

技術・事業分野 3R・水循環
プロジェクトコード P07025

事業・プロジェクト概要

事業期間:平成19年度~平成21年度、予算総額:5.43億円
PL:河村 壮一(大成建設 株式会社 技術センター顧問)
    :荒井 行雄(北陸電力 株式会社 常務取締役 技術開発研究所 所長)
    :千葉 脩(戸田建設 株式会社 執行役員 技術研究所長)
 
 アスベストは、天然に産する繊維状結晶鉱物(白石綿、茶石綿、青石綿等)の総称で、耐熱性、耐酸性、耐摩耗性に優れることから、建築物の吹付け材、壁天井等の建材、発電・化学プラントの配管シール材、自動車等のブレーキパッド等の工業製品として使用されてきました。アスベストは、昭和25年ごろから海外より大量に輸入されるようになり、これまでの国内蓄積量は、アスベストそのもので970万トン、製品に加工されたものとしてアスベストを1%以上含有する建材だけで推定4,000万トンにも達しています。しかし、昭和47年にILO(国際労働機関)、WHO(世界保健機構)がアスベストに関する癌原性を公表し、さらに、平成17年には民間企業によって、従業員や周辺住民へのアスベストによる健康被害が公表され、その深刻さが次々と明らかになり、アスベストの健康被害を回避するための対策技術の開発が急がれています。
 一方、平成18年9月のアスベストに関する規制の見直しに伴い、アスベスト含有製品の定義が含有率1wt%から0.1wt%に変更され、アスベスト含有建材等の推定蓄積量が1億トンにも達すると推計されています。さらに、非飛散性アスベスト建材の安全な除去・回収技術もまだ確立されていません。
 以上のような問題点を解決し、アスベストの健康被害のリスクを低減するために、本事業では次の2テーマの研究開発を実施します。
  1. アスベストを含む建材等の回収・除去現場におけるアスベストの飛散および暴露を最小化し、回収・除去の安全性および信頼性等を確保する技術
  2. アスベスト含有廃棄物の無害化処理または再資源化段階における安全性、効率性に優れた技術
     特に、無害化処理技術に関しては、環境負荷の低減を考慮すると、従来から認められている高温(1500℃以上)での溶融処理ではなく、省エネルギーの観点からも低温での無害化処理技術が求められており、環境省の無害化処理認定を受け早期に実用化を図れるような技術開発を推進していきます。
 
■アスベスト含有建材等安全回収・処理等技術開発

関連成果(プロジェクト実施者の対外発表資料)

日付 実施者 タイトル
2012年4月9日 株式会社竹中工務店

短期的アウトカム概要(6年間の追跡調査により把握した状況)

■追跡対象企業のPJ終了後6年目のステージ状況

対象企業数:7社

  • 上市:1
  • 製品化:5
  • 研究・開発を継続中:1
  • 中止・中断:0

関連ページ