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固体高分子形燃料電池実用化戦略的技術開発

基本情報

技術・事業分野 燃料電池・水素
プロジェクトコード P05011

事業期間:平成17年度~平成21年度、平成21年度予算:46.9億円

 固体高分子形燃料電池(PEFC)の実用化に必要とされる高効率化・高信頼性化・低コスト化に向けて、普及初期段階のための実用化技術開発、普及期のための要素技術開発から本格的普及期のための次世代技術開発までを一体的、総合的に推進します。

(1)基礎的・共通的課題に関する技術開発

 燃料電池自動車をはじめとするPEFCシステム、スタック、セルそれぞれのレベルでの性能・耐久性・経済性の向上に資する劣化機構や反応・現象の解明等、基礎的・共通的課題の解決を図ります。

(2)要素技術開発

 PEFCシステムを構成する電解質膜(膜・電極接合体を含む)、電極触媒、セパレータ、セルスタック、周辺機器、改質器等の各要素技術について、それぞれ自動車用と定置用の技術開発目標を設定し、PEFCの経済性、耐久性及び効率の飛躍的な向上を目指した先端的な技術開発を行います。

(3)実用化技術開発

 セルスタック、膜・電極接合体(MEA)やセパレータ等の部材、周辺機器等の部材・部品の生産プロセスや量産化技術等に係る技術開発を行います。

(4)次世代技術開発

 既存の概念に捉われない革新的なアプローチにより、新規な高性能材料の探索、ナノレベル等での分子構造制御・設計技術、セル内の様々な反応・物質移動現象を明らかにする基礎的研究開発等を行います。

■PEFCの主な技術課題
 上記(1)及び(2)については、複数の産学連携コンソーシアムを組み、複合的なアプローチによってPEFC技術のブレークスルーを促します。また、プロジェクトリーダー会議を定期的に開催し、研究開発成果をテーマ間で情報を共有することにより、効率的・効果的に開発を推進します。


基礎的・共通的課題
実施テーマ プロジェクトリーダー
セル劣化要因の基礎研究とMEA耐久性の解析 内本 喜晴(京都大学大学院 人間・環境学研究科 教授)
物質輸送現象可視化技術 藤井 保彦(独立行政法人 日本原子力研究開発機構 量子ビーム応用研究部門長)
固体高分子形燃料電池セルの劣化メカニズム解析と余寿命評価手法の開発 太田健一郎(横浜国立大学大学院 工学研究院 機能の創生部門 教授)
水管理によるセル劣化対策の研究 堀 美知郎(大同大学 工学部 機械工学科 教授)

要素技術開発
実施テーマ プロジェクトリーダー
定置用燃料電池システムの低コスト化・高性能化のための電池スタック主要部材に関する基盤研究開発 足立 晴彦(社団法人 日本エネルギー学会 燃料電池プロジェクト室 主任研究員)
家庭用燃料電池システムの周辺機器の技術開発 永田 裕二(東芝燃料電池システム 株式会社 技師長)
定置用燃料電池改質系触媒の基盤要素技術開発 松本 寛人(出光興産 株式会社 新規事業推進室 FC事業グループリーダー)
高濃度CO耐性アノード触媒 内田 裕之(山梨大学 クリーンエネルギー研究センター 教授)
低白金化技術 稲葉 稔(同志社大学 理工学部 機能分子・生命化学科 教授)
カーボンアロイ触媒 宮田 清藏(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構 シニアプログラムマネージャー)
酸化物系非貴金属触媒 太田健一郎(横浜国立大学大学院 工学研究院 機能の創生部門 教授)

関連成果(プロジェクト実施者の対外発表記事)

日付 実施者 タイトル
2013年9月10日 パナソニック株式会社
2013年1月17日 パナソニック株式会社
東京ガス株式会社


最終更新日:平成25年9月10日

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