NEDO40年史 イノベーションで未来をつくる
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Chapter 2  省エネルギー・環境分野省エネルギー技術 NEDO 40年史 115革新的省エネルギー技術歴史と背景省エネルギー社会に向けた技術開発を支援 経済産業省は2006年5月、「新・国家エネルギー戦略」の「省エネルギーフロントランナー計画」を発表し、「技術革新と社会システム変革の好循環を確立させることにより、2030年までに更に少なくとも30%のエネルギー消費効率改善を目指す」という目標を掲げ、その具体的な技術戦略として2007年に「省エネルギー技術戦略2007」を取りまとめました。 NEDOはこうした政策を具体化するため、産業・民生・運輸の各部門における省エネルギー対策に寄与する革新的な技術開発を支援する目的で、2009年度から省エネルギー革新技術開発事業を開始しました。これは、将来の日本における燃料資源の有効活用によるエネルギー安全保障の強化、製造コストなどの削減による産業競争力の強化、エネルギー消費に基づく環境への負荷低減などを目指すものでした。 その後、2010年6月に閣議決定された「第3次エネルギー基本計画」において、総合的なエネルギー安全保障の強化、地球温暖化対策の強化、エネルギーを基軸とした経済成長の実現が示されました。それを受け、経済産業省とNEDOは、「省エ2-2-1. 省エネルギー技術図1◉ 省エネルギー技術戦略に定める重要技術

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