NEDO40年史 イノベーションで未来をつくる
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40th116 NEDO 40年史 ネルギー技術戦略2011」を策定し、注力して技術開発を進めていくべき「重要技術」を選定しました。これら重要技術の開発を推進すべく、NEDOは2012年度から「戦略的省エネルギー技術革新プログラム」を開始し、「省エネルギー革新技術開発事業」に引き続いて、省エネルギー技術開発の支援をしています。また、「省エネルギー技術戦略」は技術動向の変化に対応するため、定期的に見直しており、2019年7月にも重要技術を改訂しました。 最近10年の主なプロジェクト❖ 省エネルギー革新技術開発事業 [ 2009〜2013年度 ] 大幅な省エネルギー効果を発揮する革新的な技術の開発により、経済産業省が2008年3月にとりまとめた「Cool Earth-エネルギー革新技術計画」に貢献することを目的に、挑戦研究、先導研究、実用化開発、実証研究の4つの研究フェーズを設け、幅広い研究開発テーマの技術開発を支援しました。❖ 戦略的省エネルギー技術革新プログラム [ 2012〜2022年度 ] 「省エネルギー技術戦略」に掲げる産業・民生・運輸部門などの省エネルギーに寄与する重要技術に関する分野を中心に、基本スキームとテーマ設定型事業者連携スキームを通じて省エネルギー技術開発を支援しています。 基本スキームでは、技術ごとにその開発リスクや開発段階は異なることを考慮して、インキュベーション研究開発、実用化開発、実証開発の3つのフェーズに分けた支援を行っています。また、テーマ設定型事業者連携スキームでは、業界の共通課題と異業種にまたがる課題の解決につなげる革新的な技術開発や新技術に関する統一的な評価手法の開発、複数の事業者が相互に連携・協力して取り組むべきテーマを支援しています。[ 成果事例 ① ] All SiCデバイスを用いた高効率小型電力変換器システムの開発 [ 2012〜2013年度 ] 一般的な鉄道車両で消費する電力量の約4割は補助電源システムで費やされ、その大部分は空調装置によるものです。そこで東芝インフラシステムズ株式会社図2◉ 「戦略的省エネルギー技術革新プログラム」スキーム助成率:2/3助成率:1/2または1/3※助成率:2/3または1/2※

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