NEDO40年史 イノベーションで未来をつくる
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Chapter 2  省エネルギー・環境分野環境・省資源技術 NEDO 40年史 129連続的に分離膜を製造する技術を利用した膜エレメントを開発し、2020年度からIGCCへの適用を想定した評価試験を実施しています。❖ CO2回収型次世代IGCC技術開発 [ 2008年度〜 ] CO2を回収しても高い発電効率を期待できるCO2回収型次世代IGCCの開発を2008年度から実施しています。本システムでは、CO2を主成分とするガスタービン排ガスの一部を循環利用することで、CO2分離・回収工程が不要となる上、系外に取り出すガスタービン排ガスの量が少なく熱損失が抑えられる特長があります。 最近10年の主なプロジェクト >> 火力発電の負荷変動対応技術開発❖ 機動性に優れる高負荷帯高効率ガスタービン複合発電の要素研究 [ 2018年度〜 ] 再生可能エネルギー大量導入時においても電源系統安定化とCO2排出量削減の両立を狙い、負荷応答性に優れ、低負荷での発電効率の低下が少ないGTCC(Gas Turbine Combined Cycle)の要素技術開発を実施しています。❖ 石炭火力の負荷変動対応技術開発 [ 2017年度〜 ] 石炭火力発電による調整力の一層の確保と信頼性・運用性を向上させるため、非定常運転などの負荷変動対応に伴う事故リスク低減や保守費用削減に必要な技術開発にも取り組んでいます。図6◉ 固体吸収法概略図図7◉ 膜分離法概略図出典:川崎重工業出典:次世代型膜モジュール技術研究組合図8◉ ガスタービンの機動性の向上の運用イメージ出典:電力中央研究所

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