NEDO40年史 イノベーションで未来をつくる
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40th134 NEDO 40年史 ❖ 安全なCCS実施のためのCO2貯留技術の研究開発 [ 2018〜2020年度 ] 大規模CO2圧入・貯留の安全管理技術の確立に向け、CO2長期挙動予測シミュレーション技術、光ファイバーによる健全性監視システム、マイクロバブルを用いたCO2浸透挙動メカニズム解明などの技術開発を進めています。 最近10年の主なプロジェクト >> CO2の有効利用❖ CO2有効利用技術開発 [ 2017〜2020年度 ] メタンは天然ガスの主成分で、エネルギーキャリアとして高いポテンシャルを持つほか、天然ガス(都市ガス)で使われているパイプラインなどの既存インフラが利用でき、新たなインフラ整備が不要という大きな利点があります。こうした背景から、CO2を原料にメタンを生成する「メタネーション」と呼ばれる技術の実用化が期待されています。そこで、2017年度からメタネーション技術開発を実施し、2019年度にはベンチスケールの試験設備を完成させ、試験を開始しています。❖ CO2有効利用拠点における技術開発 [ 2020年度〜 ] NEDOは、CO2を資源として有効利用するカーボンリサイクル技術の早期実用化に向け、様々な研究や技術開発を集中・横断的に取り組む実証研究拠点を広島県の大崎上島に整備し、カーボンリサイクル技術の研究を実施します。世界最先端図17◉ 苫小牧におけるCCS大規模実証試験の概要 イメージ図出典:日本CCS調査図18◉ 将来のCO2有効利用システムの全体フロー再エネ由来メタンによって同量の天然ガスを代替することでCO₂を削減再エネ電力再エネ水素熱一次燃料合成燃料火力発電CO₂回収回収CO₂タンクローリーパイプライン合成プラント民生一次燃料削減産業水電解貯蔵タンクカーボンニュートラルメタン、メタノール等図19◉ メタネーション試験設備出典:国際石油開発帝石 長岡鉱場

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