NEDO40年史 イノベーションで未来をつくる
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40th152 NEDO 40年史 ット技術を千葉工業大学芝園キャンパス注4)内の共同研究施設で公開しました。❖ 環境・医療分野の国際研究開発・実証プロジェクト/ロボット分野の国際研究開発・実証事業 [ 2012〜2015年度 ] 日本のロボット技術を海外の介護、医療、災害対応といったの現場のニーズを反映させ、技術水準の向上とともに海外展開や市場化の促進などを図ることを目的として、海外での実証実験を推進しました。ドイツにおいては、リハビリに活用できる装着型サイボーグが2013年にEU域内で医療機器として流通・販売できる「CEマーキング」を取得したほか、デンマークでの実証実験を基に電動車椅子型ロボットが製品化されるなど、日本発技術の海外普及を支援しました。❖ インフラ維持管理・更新等の社会課題対応システム開発プロジェクト [ 2014〜2018年度 ] 橋梁やトンネルといったインフラの維持管理・更新を行うために、(1)構造物やその構成部材の状態を把握するセンサーシステム、(2)構造物のひずみやひび割れを検出するイメージング技術、(3)インフラの維持管理に必要な情報を取得できるロボットの開発とそのロボットに搭載可能な非破壊検査装置の開発を行いました。 プロジェクトの推進にあたっては、成果の早期実用化を図るために、ユーザーを含めた開発体制の構築を促進したほか、すべての技術について現場での実証実験を義務付けました。特に、ロボット分野については、国土交通省と経済産業省の連携の下、実際の構造物を使った実証実験を2017年度に11回実施しました。結果的に国土交通省の試験的導入や、九州地方整備局の次世代社会インフラ用ロボット技術試験対象技術にも各3件が選定されています。❖ ロボット活用型市場化適用技術開発プロジェクト [ 2015〜2019年度 ] ものづくり分野・サービス分野を対象に、ユーザーニーズを基に特化すべき機能を選択し、集中した新規技術開発を行いました。ものづくり分野では、配線や食材などの柔軟物、不定形物の認識・把持・組み付けなどの技術開発14件、サービス分野では、物流・流通、外食・宿泊などの領域での業務のロボット化など計14件を助図6◉ 製品化されたテムザックの電動車椅子型ロボット「RODEM」図5◉CYBERDYNEが開発した装着型サイボーグ「HAL」提供:CYBERDYNE図7◉ 「インフラ維持管理・更新等の社会課題対応システム開発プロジェクト」実証実験の様子提供:ジビル調査設計注4)現在の新習志野キャンパス

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