NEDO40年史 イノベーションで未来をつくる
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40th156 NEDO 40年史 ❖ 安全安心なドローン基盤技術開発 [ 2020年度 ] 災害対応、インフラ点検、監視・捜索といった政府調達をはじめとする分野におけるドローンの利活用拡大への貢献を目指します。日本のドローン産業の競争力を強化するとともに、関連するビジネスエコシステムの醸成を目的として、ドローン関連の基盤技術開発を行います。 現状と課題研究成果の社会実装 2019年6月に「成長戦略実行計画」が公表され、2022年度をめどに「飛行禁止区域を除き、飛行ルートの安全性確保を前提として、有人地帯での目視外飛行」の実現を目指すことが具体的に示されました。 この目標達成に向けて、NEDOは2020年度からの2年間を社会実装フェーズと位置付けました。これまでの研究開発フェーズで明確となった課題の解決を図り、社会実装を進めています。今後と展望「空の産業革命」から「空の移動革命」へ 2020年に発生した新型コロナウイルスの感染拡大により、無人配送などドローン活用への期待はますます高くなっています。社会実装への動きは一層加速するものと考えられます。 また、ドローンなどの小型無人機を用いた「空の産業革命」の推進と並行し、2018年8月には、より大型で高出力の無人機を活用して人や物を移動させることができる、いわゆる“空飛ぶクルマ”の実現に向けて、「空の移動革命に向けた官民協議会」が設置されました。このような動きに対しても、NEDOはこれまでドローンで蓄積した知見・ノウハウや国際標準化に向けた活動などの実績を生かして貢献していきます。図11◉ 2019年10月 福島RTFでの飛行試験3km10km(C)ZENRINNTTドコモ災害調査ドローン楽天物流ゆめサポート南相馬空撮ワインデング福島農薬散布eロボティクス福島/東日本計算センター気象観測日立産業制御ソリューションズ空撮双葉電子工業点検名古屋鉄道/中日本航空地形測量エンルート災害調査ALSOK福島警備日本気象協会気象観測エアロセンス空撮KDDI/テラドローン警備プロドローン物流プロドローン空撮三菱重工業長距離監視スカパーJSAT災害対応イームズロボティクス物流一辺約300m一辺約300m一辺約300m一辺約300m一辺約300m一辺約300m一辺約300m一辺約300m一辺約300mSUBARUコンソーシアム物流SUBARUコンソーシアム物流日立製作所/情報通信研究機構物流

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