NEDO40年史 イノベーションで未来をつくる
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Chapter 2  産業技術分野IoT・電子・情報技術 NEDO 40年史 163 IoT(Internet of Things)技術の進展により、実社会のあらゆる事業・情報がデータ化され、ネットワークを通じた自由なやりとりが可能となりつつあります。「必要なもの・サービスを、必要な人に、必要な時に、必要なだけ提供し、社会の様々なニーズにきめ細かに対応でき、あらゆる人が質の高いサービスを受けられ、年齢、性別、地域、言語といった様々な違いを乗り越え、活き活きと快適に暮らすことのできる」超スマート社会(Society 5.0)の実現には、第4次産業革命技術やそれらを用いて創造される製品やサービスを次々と社会実装していかなくてはなりません。 また、経済産業省は2017年3月に、Society 5.0を実現するため、日本の産業が目指すべき姿(コンセプト)として、「Connected Industries」を提唱しています。Con nected Industriesは、既存産業とデジタル技術の「つながり」をはじめとして、機械、データ、技術、ヒト、組織など様々なもののつながりによって新たな付加価値の創出や社会課題の解決を目指すものです。NEDOでは、「自動走行・モビリティサービス」 「バイオ・素材」 「スマートライフ」 「プラント・インフラ保安」 「ものづくり・ロボティクス」の5つの重点分野において、AIアプリケーションとデータプラットフォームなどが一体となった成功事例を創出し、国内企業にとどまらない幅広いデータ連携による価値の創出を促進しています。 2-3-2. IoT・電子・情報技術歴史と背景IoT社会の実現に向けた取り組み……カメラモデルデータベースモデルデータベースモデルデータベースモデルデータベースモデルデータベース車載センサースマートフォン家電製品スマートメーターバイタルセンサーモニタリングセンサー製造プロセスデータ収集real▼digitalデータの蓄積・解析digital▼intelligence現実世界へ(制御・サービス)intelligence▼realモビリティスマートハウス医療・健康インフラIoT:モノのデジタル化・ネットワーク化が急速に拡大ビッグデータ解析:AIの進化により判断の高度化や自立制御が進展データ利活用がリアルタイムにも可能に。また、産業の垣根を越えても実現InternetofThings(IoT)あらゆるモノがインターネットにつながり、高度な制御や新たなサービスが実現される社会へ・生産性低下のないテーラーメイド品・サプライチェーン連携による在庫ゼロ自動走行技術の活用による・交通事故渋滞の低減など・移動時間を自由に変える新たなモビリティの実現・安価で安定的なエネルギーの供給・新サービス創出による電力小売り市場活性化・予防医療充実による健康寿命延伸・個人特性を考慮したテーラーメイド医療・運営効率化による新規サービス提供・インフラ間連携による災害対策基盤の強化図1◉ IoTの推進

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