NEDO40年史 イノベーションで未来をつくる
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40th172 NEDO 40年史 最近10年の主なプロジェクト次世代レーザー❖ 高輝度・高効率次世代レーザー技術開発 [ 2016〜2020年度 ] レーザー加工の高度化を進めるため、従来にない高輝度かつ高効率なレーザー技術と、それらを用いたレーザー加工技術を開発しています。研究開発段階からユーザー企業を巻き込み、市場性の高いレーザー装置を開発し、事業化につなげていきます。また、レーザー加工では加工対象ごとに波長などの多様なパラメータを設定する必要があり、パラメータの決定方法を実験的に導出するため、レーザー加工評価システムを開発しています。開発したレーザーの各パラメータを制御し、物性評価や解析に基づいた知見を集積してデータベース化することで、技術者の経験と勘に頼っていた加工レシピを提供するプラットフォームの構築を進めています。積層造形❖ 次世代型産業用3Dプリンタの造形技術開発・実用化事業 [ 2017〜2018年度 ] ものづくりに革命を起こす潜在能力を持つ3Dプリンタ技術(三次元積層造形技術)は、当初、欧米を中心に活発な技術開発が行われていました。そうした中、本プロジェクトでは製造業へのインパクトが大きい金属用3Dプリンタ技術の基盤や装置、材料の開発、加えて鋳造用砂型3Dプリンタ技術の装置や材料の開発に取り組みました。 その結果、造形速度が従来の10倍、精度が同5倍という世界最高水準の性能を持つ金属3Dプリンタ装置の実用化に成功し、加えて造形速度が従来比10倍の鋳造用砂型3Dプリンタ装置の実用化にも成功しました。これらの成果は、今後、日本におけるものづくり産業の国際競争力強化につながることが期待されます。図2◉ データベース構築イメージサイバーシステムフィジカルシステム加工ニーズ加工レシピ超スマート社会CPSCPSCPS分析予測計測・評価レーザーレーザー加工機ディープラーニングデータベースパラメータ制御データ取得パラメータ制御シミュレーション

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