NEDO40年史 イノベーションで未来をつくる
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40th178 NEDO 40年史 ❖ IoT社会実現のための革新的センシング技術開発 [2019〜2024年度] 日本では人口減少や少子高齢化などにより、医療・介護費の増大や地域の人手不足、老朽化するインフラの維持管理などの様々な社会課題が顕在化しています。これら課題の解決にあたり、人やあらゆるものの豊富なリアルデータを遠隔から、あるいは自動で取得して現状を精緻に見える化し、これまでにない新たな製品・サービスを生み出す革新的なセンシングデバイスが非常に重要となっています。 そこで、本プロジェクトでは日本が強みを有する最先端の材料技術やナノテクノロジー、バイオテクノロジーを利用して、既存のIoT技術では極めて困難な超微小量の検出や過酷環境下での動作、非接触・非破壊での測定などを可能とする革新的センシングデバイスの開発を進めています。これにより、病気の早期予兆検知やウイルス感染の拡大防止、防災センサーネットワークの構築などを可能とし、社会課題の早期解決と新産業の創出を両立する「Society 5.0」の実現を目指します。第一原理分子動力学分子動力学量子化学/第一原理粗視化モデル流体/連続体有限要素法デバイス材料機能の計算シミュレーション時間長さ10-3秒10-6秒10-9秒10-12秒10-9メートル(=1ナノメートル)10-6メートル(=1マイクロメートル)図13◉ マルチスケールシミュレーションの概念図図14◉ 開発した連続式水熱合成装置提供:先端素材高速開発技術研究組合検出素子革新的センシングデバイス顕在化する社会課題現場の豊富なリアルデータを取得・利活用医療・介護費の増大地域の人手不足や移動弱者の増加インフラ維持管理・産業保安の負担増解析回路社会課題の早期解決と新産業の創出を両立する「Society 5.0」の実現に貢献図15◉ 革新的センシングデバイスで「Society 5.0」実現に貢献

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