NEDO40年史 イノベーションで未来をつくる
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Chapter 2  国際関連事業 NEDO 40年史 205の協力を加速させることで日本の優れた先進的技術の普及を促し、同国の課題解決に向けた取り組みへの支援を図ります。▶ ウズベキスタン:同国フェルガナ地区の熱電併給所と熱供給所に中・小型の高効率ガスタービンコージェネレーションシステムを導入する実証事業を実施することに合意し、2016年10月に基本協定書を締結しました。2017年4月に実証事業を開始しました。▶ チェコ:2016年6月にチェコ技術庁(TACR)とエネルギー・環境や産業技術などの分野から今後の協力可能性について模索するため情報交換を行うことに合意し、情報交換覚書を締結しました。❖ 国際イベント▶ NEDO-CDTI合同ワークショップ:技術協力協定を結んでいるスペイン政府・産業技術開発センター(CDTI)と、合同ワークショップを両国で交互に毎年開催しています。相互の技術動向などの情報交換や、日本・スペイン企業の交流促進などを行っています。▶ 日独エネルギー・環境フォーラム:ドイツ連邦経済・エネルギー省(BMWi)、ドイツ連邦環境・自然保護・原子炉安全省(BMU)と共同で「日独エネルギー・環境フォーラム」を開催しています。日独双方の最新の取り組みを共有し、今後の取り組むべき方向性について議論を深めています。▶ イノプロム:ロシアで開催される産業総合博覧会「イノプロム」に参加し、世界各国からの来訪者に対して情報発信を行いました。NEDOのエネルギー・地球環境問題の解決に向けた取り組みや、日本の先進的な技術を活用したロシアの課題解決と新市場の創出に向けた取り組みについて紹介しました。▶ 東方経済フォーラム:2015年から開催されているロシア極東部の発展を目的とした「東方経済フォーラム」に参加し、講演活動を行っています。2017年には本フォーラム会場において、ロシア連邦ブリヤート共和国政府と協力促進を目指す意向書に署名しました。今後と展望世界のイノベーション・アクセラレーターへ 地球温暖化対策への対応やオープンイノベーションの推進は、各国と協調しながら進めることが重要です。NEDOは、設立以来40年の間に230を超える協定を30あまりの国や地域政府、国際機関との間で締結し、協力関係を築いてきました。 これからは世界の「イノベーション・アクセラレーター」として、温暖化問題を抜本的に解決するような革新的な研究開発を、日本と世界の研究機関が共同で実施する事業を拡充していく予定です。こうした活動を通じて、NEDOは日本のみならず、世界が目指すべき持続可能な社会の実現に向け、世界各国政府や国際機関とのさらなる協力関係の促進を目指していきます。図17◉ 「イノプロム」でのNEDOブースの様子(2017年7月)図16◉ 「第8回NEDO-CDTI合同ワークショップ」の様子(2018年7月)

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