NEDO40年史 イノベーションで未来をつくる
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エネルギー・環境・産業技術の40年と未来へ向けて40th─ NEDOは2020年に設立40周年を迎えました。NEDOとカリフォルニア州との関係についてどのようにお考えでしょうか。 NEDO設立40周年おめでとうございます。カリフォルニア州と日本は、長きにわたり強固なパートナーシップを築き、お互いが直面する最も重要な環境課題に取り組んできました。NEDOのEVやバッテリーのプロジェクトを含め、こうしたパートナーシップは、革新的なクリーンエネルギーや輸送ソリューションの開発において重要な役割を果たしてきました。私たちは、NEDOの石塚博昭理事長をはじめとするNEDOチームの皆様との継続的な関係と協働を喜ばしく感じております。― 世界をリードするカリフォルニア州のエネルギー・環境政策に関する活動について教えてください。 私たちは、カリフォルニア州において気候変動と闘う世界的なリーダーであることを誇りに思っています。世界最大の経済規模を有する地域の一つとして、低炭素やゼロ炭素技術により、長期的で持続可能な経済成長を可能にし、すべてのカリフォルニア州民に恩恵をもたらすことを証明しつつあります。 カリフォルニア州には、今世紀半ばまでにカーボンニュートラルへ移行するための様々な政策があります。これらの政策には、ZEV規制や低炭素燃料基準、再生可能エネルギーやエネルギー効率関連プログラム、キャップ・アンド・トレードプログラムが含まれています。─ 米国でのNEDOの活動意義、米国や世界全体に利益をもたらす可能性のあるNEDOの取り組みに対する期待はございますでしょうか。 カリフォルニア州と同じく、日本でも2050年までにカーボンニュートラルを達成するという目標が掲げられています。これらの目標を達成するには、NEDOのような組織の継続的な活動とコミットメントが不可欠です。私たちは、世界中の政府と産業界のパートナーシップが、気候変動というグローバルな課題に対処するため、拡張性ある解決策を生み出すための重要な要素であることを学んできました。世界中の人々の模範となるべくリーダーシップを発揮していけるよう、これからもNEDOと連携していきたいと考えております。 (NEDO翻訳)Viewpoint メアリー・ニコルズ氏 元カリフォルニア州大気資源委員会 委員長グローバル・ソリューション実現への歩み世界の地球温暖化対策をリード44 NEDO 40年史

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