NEDO 40年史 3す。だからこそ一人ひとりの力を大切に、100を超える民間企業や官庁等の出向者からなる多様な人員構成が多様な視点やアイデアを養い、また、プロジェクトに関わる全ての皆様と積極的に議論し、技術力と人材力を軸としてさらなるチャレンジを続けていくことで、複雑化する社会課題に立ち向かうことができます。 NEDOは時代の要請に対応して変化を続けてまいりましたが、近年、地球環境問題の高まりや急速なデジタル化の変革、さらには新型コロナウイルス感染症といった世界的な激動の時代を迎え、一層の機動的な事業推進が求められております。また、日本を取り巻く環境はかつてないほど流動化しており、少子高齢化やエネルギー問題など、我が国自身が直面している課題の解決に貢献する上でも、産学官の持てる力を結集して、イノベーションを創出し、成果を社会実装につなげるNEDOの責務は、今後ますます大きな意味を持つと思われます。 平成から令和の時代となり、次の新たな10年に向けて日本がどう進むべきか。NEDOは、持続可能な社会を実現するために、サーキュラーエコノミー、バイオエコノミー、持続可能なエネルギーの３つの社会システムの実現を一体的・有機的に推進すること、また、ポストコロナ時代のニュー・ノーマルを確立するために、様々な分野・領域でデジタルトランスフォーメーションを加速・深化させていくことが、必要不可欠と考えております。そして、NEDOがこれらの取り組みを牽引すべく、技術開発成果の社会実装を促進する「イノベーション・アクセラレーター」としての役割を強化し、今後も社会課題の解決に一層貢献してまいります。 本書の刊行に際し、NEDOが推進してまいりました様々な歩みを振り返ることで、関係各位の当機構へのご理解を深めて頂き、加えて役職員を始め関係者にとって未来につながる取り組みの道しるべとなれば幸いと存じます。NEDOは設立40周年という節目の年を迎え、役職員一丸となって、NEDOに寄せられる内外の期待に応えていく決意です。皆様の一層のご支援・ご協力を、心からお願い申し上げます。2021年３月吉日
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