NEDO40年史 イノベーションで未来をつくる
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Chapter 1  【注目】世界に向けた情報発信 NEDO 40年史 65 2019年6月28日・29日に大阪府で開催された「G20大阪サミット2019」では、会場の大阪国際見本市会場に併設された国際メディアセンター(IMC)内に政府広報展示が設置されました。ここでは各国のメディアに対して、「Japan Innovation Lounge」を展示コンセプトに日本の最先端技術や環境問題への取り組みなど、サミットの議題と連動する展示カテゴリーごとに関連する日本の技術・製品などが紹介されました。NEDOは展示協力として、「ENERGY IN NOVA TION」カテゴリーにおいて水素と二酸化炭素(CO2)からメタンを合成するメタネーションの試験装置とパネル、映像の展示を行うなど、NEDOプロジェクトの成果を紹介しました。 また、これに先立ち、2019年6月14日から16日までの3日間、長野県軽井沢町で開催された「G20エネルギー・環境閣僚会合」の併設屋外展示イベント「G20イノベーション展」の展示でも、NEDOは技術展示に協力しました。日本最先端のエネルギー・環境関連技術の事例として、「イノベーション」カテゴリーではCO2回収やメタネーション、人工光合成といったCO2の有効利用・貯留などについて、「水素エネルギー」のカテゴリーでは福島県浪江町で実証中の水素エネルギーシステムなどについて、模型や動画、VR(仮想現実)体験などを使った展示を行いました。軽井沢の会場は一般の来場者も入場可能であったため、各国の閣僚に加え、世界から集まった多くの方に成果をアピールしました。 NEDOは2017年7月10日から13日まで、ロシア・エカテリンブルグ市で開催されたロシア最大規模の産業総合博覧会「イノプロム 2017」に出展し、ロボット車椅子や熱電併給設備などの最新技術を展示しました。 同時開催された日ロ産業フォーラム「産業高度化に向けた日ロ協力」では、日ロ両国の政府要人が基調講演などに登壇したほか、NEDOからは古川理事長(当時)がパネリストとして参加し、NEDOがロシアで進める風力発電システムや交通信号システム、廃棄物処理技術に関する取り組みを紹介するなど、日ロ間の様々な協業に向けた意見交換を行いました。カーボンリサイクルや水素エネルギーなどの技術を紹介G20大阪サミット2019 / G20エネルギー・環境閣僚会合ロボット車椅子や熱電併給設備などを紹介産業総合博覧会「イノプロム 2017」ロシアのドヴォルコヴィッチ副首相(当時)がNEDOブースを訪れ、最新のNEDOプロジェクト成果を視察したほか、日ロ政府・産業界の関係者など多くの方が訪れたメタネーションの試験装置(上)や人工光合成など、NEDOが取り組む最先端技術を紹介。軽井沢の会場では一般の来場者も多数来場(下)長野県軽井沢町で開催された「G20エネルギー・環境閣僚会合」の併設屋外展示イベント「G20イノベーション展」の様子

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