NEDO40年史 イノベーションで未来をつくる
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40th68 NEDO 40年史 『TSC Foresight』戦略策定分野(2020年9月時点)❖ デジタルイノベーション分野1. ロボット分野(2.0領域) [ 2015年11月策定 ]少子高齢化、生産年齢人口の減少に伴う製造業の国際競争力の維持・向上や、サービス産業の生産性向上が課題となっています。現在のロボット技術の単なる延長にとどまらない「2.0領域」として、ロボットの利用分野を念頭に置きつつ人間の能力を超えることを狙う先端要素技術の開発や、用途別のロボット像についてまとめました。【活用事例】 次世代人工知能・ロボット中核技術開発(2015〜2019年度)2. 人工知能分野 [ 2015年11月策定 ]ディープラーニング(DL:Deep Learning、深層学習)に代表される機械学習技術が急速に進歩しています。こうした状況における人工知能(AI:Articial Intelligence)技術を俯瞰し、この技術の事業化に向けた技術課題や展望をまとめました。【活用事例】 次世代人工知能・ロボット中核技術開発(2015〜2019年度)3. コンピューティング/物性・電子デバイス分野 [ 2015年11月策定 ]あらゆる機器がインターネットに接続され、情報を交換し相互に活用し合う「IoT(Internet of Things)」社会の実現に向けて、重要な技術となるコンピューティングについて物性・電子デバイス技術の観点から技術課題をまとめました。【活用事例】IoT技術開発加速のためのオープンイノベーション推進事業(2016〜2017年度)4. パワーレーザー分野 [ 2015年11月策定 ]ネットワークにつながった将来の製造業において、微細加工や遠隔操作、少量多品種生産といったニーズに対し、パワーレーザー技術は優れたソリューションを提供すると期待されています。パワーレーザー技術が先進的な加工に対応していくための技術開発課題をまとめました。1.技術開発戦略1-1. 技術戦略活動取り組みの概要技術戦略の策定とプロジェクトの構想を担う 技術戦略研究センター(TSC:Technology Strategy Center)は調査・研究を通じて、産業技術分野やエネルギー・環境技術分野の技術戦略の策定とこれに基づく重要なプロジェクトの構想に取り組む研究機関として設立されました。「社会の変化を敏に捉え、将来像を描き、実行性のある提言を行う」というミッションを掲げ、日々の活動に取り組んでいます。得られた活動成果は『TSC Foresight』として成果の特性に合わせた発信チャンネルごとにまとめ、ウェブサイトなどで公表しています。エネルギー・地球環境問題の解決や産業技術力の強化に貢献するべく、「産業技術政策の策定に必要なエビデンスや知見を提供する重要なプレーヤー」として、政策当局と一体となった活動を展開しています。

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