NEDO40年史 イノベーションで未来をつくる
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Chapter 2  技術戦略活動 NEDO 40年史 713. 車載用蓄電池分野 [ 2015年10月策定 ]電気自動車(EV:Electric Vehicle)やプラグインハイブリッド自動車(PHEV:Plug in Hybrid Electric Vehicle)などは、再生可能エネルギー由来の電力利用が可能であるなど、低炭素化技術の決め手となります。EVやPHEVを中心とした電動車両とその車載用蓄電池について、市場動向、特許・論文発表動向、各国の技術開発動向、技術課題などをまとめました。【活用事例】 革新型蓄電池実用化促進基盤技術開発(2016〜2020年度)4. 超分散エネルギーシステム(Integration Study)分野 [ 2017年7月策定 ]電力システム改革が進展し、再生可能エネルギーやEV・蓄電池などの分散型電源・機器が普及しています。こうした中、電力システムにおける経済性・環境性・供給信頼性・安全性(3E+S)の最適解を追求するため、各種発電・蓄電システムや需給調整技術などの最適な導入計画などを検討する「Integration Study」を確立すべく、必要となる技術課題についてまとめました。【活用事例】 再生可能エネルギーの大量導入に向けた次世代電力ネットワーク安定化技術開発(2019〜2023年度)5. 電力貯蔵分野 [ 2017年7月策定 ]太陽光発電や風力発電など、気象条件により出力が大きく変動する再生可能エネルギーの導入拡大は電力供給上の諸問題を引き起こします。その対策の一つとして注目されている電力貯蔵技術について、システムの市場規模・シェア、特許・論文、国内外の取り組み状況、効果、技術体系、技術課題などをまとめました。【活用事例】 再生可能エネルギーの大量導入に向けた次世代電力ネットワーク安定化技術開発(2019〜2023年度)❖ 再生可能エネルギー分野1. 太陽光発電分野 [ 2016年6月策定 ]太陽光発電の普及拡大のため、2020年頃に業務用電力価格並みの14円/kWh、2030年頃に基幹電源並みの7円/kWhの発電コスト達成が課題となっています。また、顕在化しつつある立地制約への対応や大量廃棄が予測される使用済み太陽電池への対応などの課題も生じています。これらの課題解決に向けた技術開発をまとめました。【活用事例】 高性能・高信頼性太陽光発電の発電コスト低減技術開発(2015〜2019年度)2. 地熱発電分野 [ 2016年6月策定 ]日本の地熱発電導入量の拡大に向けて、天然の地熱貯留層を利用する従来型地熱発電に加えて、人工的に貯留層構造を改善・造成したり地中深部の地熱資源を活用したりする非従来型地熱発電に注目が集まっています。各々の特徴や技術課題、必要とされる技術開発についてまとめました。【活用事例】 地熱発電技術研究開発(2013〜2020年度)3. 風力発電分野 [ 2018年7月策定 ]風力発電の普及拡大に向け、現状分析や風車の大型化、オペレーション・メンテナンス(O&M:Operation&Maintenance)の高度化といった共通課題、さらに日本の風力発電における課題、またその課題解決に向けた方策をまとめました。【活用事例】 風力発電等技術研究開発(2008〜2022年度)4. 海洋エネルギー分野 [ 2018年7月策定 ]海洋エネルギー技術の実用化を目指し、海流発電、波力発電、海洋温度差発電、潮流発電といった、異なる4つの発電方式についてその特性や技術課題をまとめました。【活用事例】 海洋エネルギー発電実証等研究開発事業(2018〜2021年度)

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