NEDO40年史 イノベーションで未来をつくる
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40th94 NEDO 40年史 ❖ 太陽光発電システム効率向上・維持管理技術開発プロジェクト [ 2014〜2018年度 ] 太陽光発電システムの大量導入社会を支える基盤をつくるため、システム設置や維持管理の高機能化・低コスト化の技術開発を進め、発電コスト低減を目的としたプロジェクトを実施しました。併せて、発電設備の安全性に関するガイドラインの策定や建築物のエネルギー自給を目指し、ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)に向けた技術を開発しました。従来の発電設備全体のシステム効率と比較し10%以上の高効率化、また発電量を維持しつつ維持管理費を30%以上削減する発電コスト低減技術などで成果を上げました。❖ 太陽光発電リサイクル技術開発プロジェクト [ 2014〜2018年度 ] 太陽光発電システム関連の廃棄物が大量に発生する事態を見据えて、使用済み太陽電池モジュールの主な成分であるガラスに関して、低コストで分解処理できる技術を確立しました。さらに本技術を適用した試作プラントで実証実験を行い、実モジュールサイズでの技術開発にも成功しました。また使用済み太陽電池モジュールのリユース技術の確立においても成果を上げました。 図3◉ 各種太陽電池シリコン太陽電池(カネカ)CIS系薄膜太陽電池(ソーラーフロンティア)ペロブスカイト太陽電池(東芝)Ⅲ-Ⅴ族系太陽電池(シャープ)図4◉ 試作したモジュールと窓への施工例提供:カネカシースルー太陽電池(開口率:20%)両面受光太陽電池(開口率:5%)両面受光太陽電池(開口率:50%)図6◉ NEDO事業で開発したガラスと金属との分離処理プロセス図5◉ 試作したモジュールと建物への設置工法例提供:カネカ提供:エヌ・ピー・シーアルミフレームの取り外しホットナイフによるEVAとガラスの分離

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