NEDO_人と共に進化する
3/52

人と共に進化する次世代人工知能に関する技術開発事業2事業期間予 算 額2020年度〜2024年度27.1億円(2022年度)芝田 兆史(NEDO ロボット・AI部 主査)■井 潤一(産業技術総合研究所 フェロー/人工知能研究センター長)P MP L●日本では生産年齢人口の減少による人手不足とともに労働生産性の低下が大きな課題となっており、人工知能(AI)は、こうした課題の解決につながる技術の一つとして期待されています。しかし、AIが全ての仕事やサービスに直ぐに適用できるわけではありません。●インターネットにおける商品等の推薦機能や、文字や画像を認識する簡単な技術は、既に社会で活用されていますが、医療など人命に関わる仕事やサービスは、AIの判断のみで全てを決定するのは大きなリスクが存在します。●また、現在のAIは限られたルールの中や限られた環境では容易に活用できますが、製造・小売業、コンテンツ制作、教育などは、日々刻々と出てくる新しい商品・製品、社会・経済の状況、利用する人々の個々の状況により変化するものであり、AIを直接活用する難しさがあります。●これらの課題を解決するためには、人とAIが相互に作用しつつ判断を下したり、サービスを提供することが必要です。また、その中で人は新たなアイディアを創出したりスキルを身につける一方で、AIは精度や機能の向上を実現して、人とAIが協調して能力や機能を高める仕組みをつくることで、社会の様々な問題の解決に貢献できます。●こうしたAIを実現するため、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、2020年度から2024年度までの5年間のプロジェクトとして、「人と共に進化する次世代人工知能に関する技術開発事業」を開始しました。プロジェクトの概要

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る