NEDOアニュアルレポート
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2国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構NEDOは、2020年10月に設立40周年を迎えました。1980年の 発足以来、経済産業行政の一翼を担う日本最大級の公的技術開発 マネジメント機関として、「エネルギー・地球環境問題の解決」と「産業 技術力の強化」という2つのミッションを掲げ、企業、大学および公的 研究機関の英知を結集し、技術開発・実証に取り組んでおります。2020年度、NEDOは「第4期中長期計画」の3年目として、引き 続き「エネルギーシステム」「省エネルギー・環境」「産業技術」「新産業 創出・シーズ発掘等」の4つのセグメントで技術開発成果の最大化に取り組みました。「技術開発マネジメントによる成果の社会実装」 「研究開発型ベンチャーの育成」「中長期技術開発の方向性提示」という 3つの柱の下、技術戦略の策定から社会実装までの技術開発マネジ メント機能を強化し、チャレンジングな研究開発の推進、オープン イノベーションの促進や研究開発型ベンチャー企業の育成等に、 さらに力を入れて実施してきました。新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威を振るう中、NEDOは、2020年6月に「コロナ禍後の社会変化と期待されるイノベーション 像」を公表し、多くの機関から反響をいただきました。10月には、 東京ビヨンド・ゼロ・ウィークの一環として、経済産業省とともに「水素閣僚会議2020」「第2回カーボンリサイクル産学官国際会議2020」「ICEF2020」を開催し、環境イノベーションに関してグローバルな議論を実現しました。2020年10月に菅内閣総理大臣が「2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」ことを宣言され、世界全体でも脱炭素に向けて大きく舵を切ろうとしている状況において、福島県での再生 可能エネルギーを利用した世界最大級の水素製造施設「FH2R」や 広島県大崎上島でのカーボンリサイクル技術の実証研究拠点など、カーボンニュートラルに向けた取り組みを加速しています。理事長また2020年度には、基金事業として、日本発の破壊的イノベーション 創出を目指す「ムーンショット型研究開発事業」、および今後の日本の産業競争力の核となるポスト5Gに対応した情報通信システムの技術開発を本格的に開始しました。さらに、政府系9機関によりスタートアップ支援の協力協定「Plus」を締結し、連携によるワンストップサービス機能の強化にも取り 組んでいます。このようなデジタルトランスフォーメーションによる「Society 5.0」の実現、グリーンイノベーションによる脱炭素社会の実現に向けた取り組みを通じて、NEDOに求められる役割のより一層の高度化、期待の高まりを肌で感じています。この期待に応えるべく、NEDOは「日本のエネルギー・環境政策は、NEDOが支える。日本のイノベーション政策は、NEDOが牽引する」という気概を持って尽力していき ます。そして、成果の社会実装を促進する「イノベーション・アクセラ レーター」としての役割を強化し、次の新たな10年に向けて、今後も社会課題の解決に貢献してまいります。ごあいさつ40周年を迎え、イノベーション・アクセラレーターとして持続可能な社会の実現に貢献し続ける

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