NEDOアニュアルレポート
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21AIやセンシング技術などのデジタル技術が進歩する中、既存規制の見直しや新規制の導入といった規制の精緻化によって、事業の合理化や新事業創出を進めることが重要です。本プロジェクトでは、モビリティ、金融、建築の各分野において、規制の精緻化の検討に役立つデジタル技術の開発などを実施しました。運転自動化レベル4相当の次世代型公共交通システムの実現に必要なインフラを整備し、公共交通機関であるバスの定時性の向上、磁気マーカーを活用した自動運転の実現、緩やかな加減速やバス停への正着制御などによる全ての人に優しく快適な次世代型公共交通システムの実現に向けた実証実験を行います。事業概要事業名:規制の精緻化に向けたデジタル技術の開発事業期間:2020年度2020年度の事業予算:28.3億円事業概要事業名:戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期/自動運転(システムとサービスの拡張)事業期間:2018年度~2022年度2020年度の事業予算:32.1億円成果の一例として、モビリティ分野ではAIなどの活用による自動車完成検査の効率化・省人化を検証し、求められる要件などを整理しました。金融分野では、業界全体のマネー・ロンダリング対策の効率化・高度化に向けて、対策システムを複数の金融機関で共用するモデルを検証し、有効性を確認しました。建築分野では、建築物外壁調査の期間短縮やコスト削減に向けて、小型で高精度な赤外線装置を搭載し、安全な飛行を実現する近接調査用ドローンシステムを開発しました。本プロジェクトで開発されたデジタル技術や実施された調査の結果は、モビリティ、金融、建築の各分野の規制を所管する関係省庁による規制の精緻化の検討に活用される予定です。実証実験を実施する公道に磁気マーカーを設置するとともに、必要な区間の専用レーン、仮設のバス停などの整備を行いました。COVID-19の影響による遅延はあったものの、2020年6月までに次世代型公共交通システムに関する車両走行の実証実験が可能な環境を構築しました。その後、実験参加者の自動運転バスによる試験走行を実施し、実証実験は2020年11月に完了しています。次世代型公共交通システムに関するインフラ整備、事前検証、維持・管理を通じ、磁気マーカーの埋設に関する施工精度の向上や、作業の効率化、維持・管理水準の最適化に関する知見を収集し、本サービスを事業展開するにあたってのノウハウとして取りまとめ、次世代型公共交通システムの提供事業者などの事業に必要なインフラ整備に役立てます。近接調査用ドローンシステム仮設バス停に停止中の自動運転バス成 果今 後成 果今 後規制 精緻化デジタル技術の開発により政府の規制精緻化に向けた検討を支援自動 運転羽田空港地域におけるインフラ協調型の自動運転技術を用いた 次世代型公共交通システムの実現に向けた実証実験の実施

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