NEDOアニュアルレポート
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23(株)AIメディカルサービスと共に、AIを用いた胃がん内視鏡画像読影支援システムを開発しています。国内100以上の医療施設から約10万本の内視鏡動画データの提供を受け、病変部位の自動判定AIを開発しています。医師66名による読影試験では、感度において医師を上回るという結果が得られました。医療エラーを減らし、医療の質を上げるには、医療現場に適切でわかりやすい情報を提供する仕組みが重要です。一方、医師の60.3%が「疲労感」、45.5%が「睡眠不足感」を感じているとの報告があり、医療従事者の過剰勤務は課題となっています。本事業は、(株)プレシジョンと共に、医療現場の負荷軽減と医療の質向上を両立すべく、人工知能(AI)を搭載した検索エンジンを伴う診療支援システムを開発します。事業概要事業名:ConnectedIndustries推進のための協調領域データ共有・事業期間:2019年度~2021年度 2020年度の事業予算:30.5億円(27テーマ合計予算)事業概要事業名:ConnectedIndustries推進のための協調領域データ共有・AIシステム開発促進事業事業期間:2019年度~2021年度2020年度の事業予算:30.5億円(27テーマ合計予算)AIシステム開発促進事業専門医並みの精度の胃がん鑑別の例COVID-19症例報告の構造化例背景/意義医療の進歩と共に、がん患者の5年生存率は改善方向にあり、早期発見が一層重要となる中、胃がん治療でも、内視鏡検査の導入が増加しています。しかし、内視鏡検診は別の医師による2次読影が必要であり、医師の大きな負担となっています。そこで、読影支援システムにより、2次読影での医師業務の効率化と、検診精度の向上が期待されています。内視鏡メーカーを問わず、主要な内視鏡に対し機種や画像ファイル形式、データ圧縮形態によらない鑑別精度の維持を実現すべく、ロバスト性の向上に取り組むとともに、臨床利用に向けた薬事承認取得を目指します。これらにより、内視鏡検査の品質向上とともに、胃がんによる死亡者数の減少や治療にかかる医療費の削減への貢献も目指します。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で変化した社会情勢を踏まえ、助成事業の計画変更により、COVID-19の症例報告に特化した検索エンジンを追加で開発し、「日本医師会COVID-19有識者会議」のウェブサイトへ2020年5月3日に公開しました。症例がツリー上に整理され、COVID-19症例の可視化と簡単な分析が可能となりました。医学知識を構造化、デジタル化した今回のデータベースは、COVID-19に関する治癒に成功した事例、または経験知を共有する仕組みとして、新型コロナウイルス対策に取り組む医療関係者の情報共有に活用されました。今後、COVID-19克服を補助するツールとして、診断・治療法の開発への貢献が期待できます。今 後成 果今 後胃がん 判別AIAIを用いた胃がん内視鏡画像読影支援システムの開発AI診療 支援新型コロナウイルス感染症の症例報告に特化した検索エンジンを開発

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