化学合成ガス化炉CCUS/カーボンリサイクル回収利用CaptureUtilization貯留Storageカーボンリサイクル化学品燃料CO₂の直接利用鉱物EORその他多様な燃料から安定した合成ガスを供給するO₂/CO₂/H₂O吹き噴流床ガス化炉ガス精製石炭炭素系廃棄物バイオマス合成ガスCO, H₂O₂H₂OCO₂CO₂回収(CO₂貯留, 利用)開発対象範囲高効率で高い需給調整能力のある発電有価物有価な化学品併産によりCO₂回収コストを低減電力モノマー、BTX、メタノール、シュウ酸等予算額191億円(2023年度)多様な燃料を利用するCO₂回収型ポリジェネレーションシステム基盤技術開発 概略図石炭灰を原料とした長繊維(提供:新日本繊維株式会社)CO₂固体吸収材プラント(提供:川崎重工業株式会社)共用棟(右側)と研究棟(左側)カーボンリサイクル概要図15(4)CO₂分離・回収型ポリジェネレーションシステム バイオマスや廃棄物を原料として、CO₂を分離・回収すると共に、電力と化学物質等の有価物を併産することを特徴とするCO₂分離・回収型ポリジェネレーションシステムの技術開発を実施します。このシステムでは、CO₂排出削減と有価物の経済効果による回収されたCO₂のコスト削減を実現します。(5)石炭利用環境対策 石炭利用に伴い発生する環境への負荷を低減するため、石炭等の燃焼灰の利用用途拡大及び削減に係る技術開発を行います。また、石炭等の自然発熱要因解明に関する技術開発を行うと共に、石炭管理の指針に係る知見をまとめます。(6)CO₂分離・回収技術の研究開発 CO₂分離・回収技術は、CO₂排出源とCO₂利用先に応じて適切な方法を選択することが重要となります。省エネルギー・低コストが期待できるCO₂分離・回収法である固体吸収法及び膜分離法について、素材開発、プロセス検討、実証試験等の実用化研究開発を実施します。(7)CO₂有効利用拠点における技術開発 CO₂を資源として有効利用するカーボンリサイクル技術の早期実用化に向け、大崎上島の中国電力(株)大崎発電所内にカーボンリサイクル実証研究拠点を整備し、さまざまなカーボンリサイクル技術の研究開発を実施します。(8)CO₂排出削減・有効利用実用化技術開発 カーボンリサイクルロードマップに基づき、大気中へのCO₂排出を抑制するため、CO₂から化学品・液体燃料・気体燃料を合成する技術や、コンクリート、セメント、炭酸塩、炭素、炭化物に固定化する技術に係る研究開発を実施します。また、環境負荷低減を図る次世代火力を対象として、経済性、CO₂削減効果等について調査を実施します。事業期間2016年度~2026年度事業紹介
元のページ ../index.html#16