NEDO環境分野の取り組み
23/28

https://green-innovation.nedo.go.jp/project/building-fuel-ammonia-supply-chain/しかし、現状ではアンモニアは燃料用途で利用されていないため、アンモニアを燃料として活用する社会の実現にあたっては、アンモニアの利用拡大、安定供給確保、コスト低減といった課題があります。そこで、本プロジェクトでは、これらの課題を解決するために、アンプロジェクト期間2021年度から2030年度まで最大10年間担当部署出典:株式会社IHI作成図に基づきNEDO作成既存のハーバー・ボッシュ法に劣らない効率でのアンモニア製造を実現しつつ、海外ライセンサーに依存しない生産体制を構築することを目指します。また、再生可能エネルギーから水素を経由しないで直接アンモニアを製造する技術を開発します。研究開発項目1:スマートコミュニティ・エネルギーシステム部研究開発項目2:環境部モニアの供給コストの低減に必要な技術を確立し、2030年に10円台後半/Nm3(熱量等価での水素換算)への引き下げを目指します。また、アンモニアの発電利用における高混焼化・専焼化技術を確立し、2050年の国内導入想定量である3,000万トン/年を実現することを目標とします。2030年約615万トン/年(日本)2050年約11.5億トン/年(世界)石炭火力発電におけるアンモニアの20%混焼をさらに発展させ、アンモニアの高混焼化・専焼化の技術開発を推進します。また、石炭火力発電所をリプレースする需要も想定し、ガスタービンでのアンモニア専焼化に必要な技術開発も実施します。経済波及効果(世界)2030年 約0.75兆円2050年約7.3兆円/年※経済産業省 研究開発・社会実装計画より研究開発項目 1アンモニア供給コストの低減CO2削減効果研究開発項目 2アンモニアの発電利用における高混焼化・専焼化22プロジェクト概要アンモニアは、水素と同様に燃焼時にCO2を排出しないため、カーボンニュートラルの実現に向けて、発電や船舶等のゼロエミッション燃料として期待されています。特に発電用途では、化石燃料をアンモニアに代替することで火力発電の脱炭素化を進めることが重要です。また、アンモニアは、水素キャリアとしても利用可能で、既存のインフラを活用することで、安価に製造・輸送できることが特長です。こうした特性があることから、世界的に燃料としてのアンモニアへ注目が高まっており、今後、アジアを中心に燃料としての需要が急拡大していくことが見込まれます。燃料アンモニア サプライチェーン詳細情報はこちらエネルギー構造転換分野燃料アンモニアサプライチェーンの構築

元のページ  ../index.html#23

このブックを見る