NEDO環境分野の取り組み
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https://green-innovation.nedo.go.jp/project/development-fuel-manufacturing-technology-co2/脱炭素社会の実現に向けた多様な選択肢の一つとして、カーボンリサイクル燃料の技術開発を促進することが必要であり、本プロジェクトでは、液体燃料として①合成燃料、②持続可能な航空燃料(SAF)を、気体燃料として③合成メタン、④グリーンLPGについて、社会実装に向けた取り組みを行います。プロジェクト期間2022年度から2030年度まで最大9年間担当部署液体燃料収率の向上のための技術開発として、CO2と水素から高効率・大規模に合成燃料を製造する一貫製造プロセスの開発を実施します。2040年までの自立商用化を目指し、2030年までにパイロットスケール(300B/日規模を想定)で液体燃料収率80%を実現します。再エネ電力等から製造した水素と、発電所等から回収したCO2から効率的にメタンを合成する技術(メタネーション)を確立します。2030年度までに、エネルギー変換効率60%以上を実現します。研究開発項目1−(1)・研究開発項目3・研究開発項目4 :環境部研究開発項目1−(2) 研究開発項目2 出典:資源エネルギー庁ウェブサイトを元に作成2030年約600.8万〜943.8万トン/年2050年約3.2億トン/年大規模な生産量(数十万kL)を見込めるエタノールからSAFを製造するATJ技術(Alcohol to JET)を確立します。2030年までの航空機への燃料搭載を目指し、液体燃料収率50%以上かつ製造コストを100円台/Lを実現します。水素と一酸化炭素から、化石燃料によらないLPガス(グリーンLPG)の合成技術を確立します。2030年度までに生成率50%となる合成技術を確立し、商用化を目指します。経済波及効果(世界)2030年約2,704億〜1.1兆円(2030年までの累計)2050年17.1兆円(2050年までの累計)※経済産業省 研究開発・社会実装計画より研究開発項目 1-(1)(2)合成燃料の製造収率、利用技術向上に係る技術開発研究開発項目 3合成メタン製造に係る革新的技術開発研究開発項目 2研究開発項目 4各分野のカーボンニュートラルに貢献既存技術・インフラの活用、カーボンリサイクル燃料の国際評価の確立CO2削減効果(世界)持続可能な航空燃料(SAF)製造に係る技術開発化石燃料によらないグリーンなLPガス合成技術の開発対処方針PJ間連携による技術の横連携再生可能エネルギー由来水素+H2工場・発電所等対処方針本PJによる研究開発:省エネルギー部:新エネルギー部自動車トラック船舶工場オフィス家庭航空機対処方針需要の創出、23プロジェクト概要2050年カーボンニュートラルの実現のためには、燃焼しても大気中にCO2が増加せず、化石燃料の代替となる燃料の実用化が■になります。これらの燃料は、海外の化石燃料に依存する我が国のエネルギー需給構造に変革をもたらす可能性があり、エネルギー安全保障の観点からも重要です。既存インフラを活用することで導入コストを抑えられるメリットが大きく、製造技術に関する課題を解決し製造コストを下げることで、社会実装を目指します。脱炭素燃料の社会実装における課題原料(H2、CO2)の安定的な確保CO2市場の獲得詳細情報はこちらエネルギー構造転換分野製造技術の確立(コストの削減を含む)合成燃料製造合成メタングリーンLPG製造SAF製造CO2等を用いた燃料製造技術開発

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