NEDO環境分野の取り組み
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1TSC Foresight Vol.35 資源循環(プラスチック、アルミニウム)分野予算額2023年度予算:2.6億円アルミニウムリサイクルシステムと要素技術17 近年、様々な経済活動において“循環経済(Circular Economy:CE)”への転換が求められている中、輸送機器の軽量化等CO₂排出量削減を目的として需要の大きな伸びが予測されるアルミニウムは、資源循環の向上が特に期待される素材の一つです。一方で、新地金製造時の大きなCO₂排出原単位が課題となっており、少ないエネルギー消費で済む再生地金は、低環境負荷アルミニウム素材として製造技術確立と利活用が期待されています。 本事業では、〔1〕溶解工程高度化による不純物元素低減技術、〔2〕鋳造・加工・成形技術高度化による微量不純物を無害化する高度加工技術等の組み合せによりアルミニウムスクラップから高性能な再生展伸材を開発することで、国内企業における製品の環境性能向上や資源制約の克服、GHG削減問題の解決を目指し、技術開発を実施します。研究開発項目①不純物元素低減技術の開発 溶解アルミニウムが凝固する際、純度の高い固体が先に現れる現象を利用して不純物元素を低減する技術を開発する。電磁撹拌や機械振動を用いた非接触撹拌技術を使うことにより、純度の高いアルミニウムの回収効率の向上を図ります。研究開発項目②微量不純物を無害化する高度加工技術等の開発  微量不純物存在下の材料特性を向上(高延性化、高強度化)させるため、微量不純物の無害化を可能とする鋳造圧延技術や加工熱処理技術の開発を行います。事業期間2021年度~2025年度株式会社豊栄商会、株式会社UACJ、株式会社大紀アルミニウム工業所、トヨタ自動車株式会社、本田技研工業株式会社、株式会社デンソー、東洋製罐グループホールディングス株式会社、東洋製罐株式会社、日本軽金属株式会社、株式会社神戸製鋼所、株式会社エイゾス、一般社団法人日本アルミニウム協会実施者▲詳細はこちら▲⃝事業概要⃝研究開発内容事業紹介アルミニウム素材高度資源循環システム構築事業

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