成果報告書詳細
管理番号20100000000073
タイトル平成20年度成果報告書 平成20年度第1回採択産業技術研究助成事業 08E52010a 我が国およびASEAN諸国の災害救援活動の迅速性を飛躍的に向上させるリアルタイム津波被災地認定技術の開発 平成20年度中間
公開日2010/2/13
報告書年度2008 - 2008
委託先名国立大学法人東北大学越村俊一
プロジェクト番号P00041
部署名研究開発推進部 若手研究グラントグループ
和文要約 本研究での目標とする「津波被災地認定技術」の構築に向け、研究の基盤となる要素技術の確立を目指し、研究の基盤となる要素技術の確立を目指し、(1)津波被害予測式の構築、(2)沿岸域の陸・海統合海底地形モデル構築手法の確立、(3)光学画像を用いた建物データの抽出、(4)レーダ画像を用いた地震・津波被災地のマクロ抽出、(5)光学画像を用いた土地利用、土地被覆マップの作成技術の開発、という5つのテーマに取り組んだ。
 (1)については 2004年スマトラ島沖地震津波の被災データの分析および津波氾濫解析から、津波外力(浸水深・流速・流体力)と家屋破壊率および人的被害率の関係式(津波被害関数)を得ることができた。この成果は日本土木学会の英文ジャーナルCoastal Engineering Journalに投稿し、2009年9月に出版予定である。また、2004年インド洋大津波被災後の調査データから、タイ沿岸部のマングローブの破壊に関する被害予測式を提案し、Polish Journal of Environmental Studies (インパクトファクター0.627)に掲載された。
 (2)について、2009年1月に更新されたGEBCOデータ(全球の陸上・海底地形の30秒メッシュ)と人口統計データとの統合を検討し、津波のシミュレーション結果を利用して津波曝露人口を算出するための全球対応の基盤データを編集するアルゴリズムを開発した。
 (3)について、2007年に発生したSolomon諸島沖地震津波の被災地におけるQuickBird画像の解析から家屋被害を抽出する手法を開発し、被災から一週間以内に被災地全体の被害把握を行うことが可能であることを示した。この成果は土木学会海岸工学論文集に発表した。また、高分解能衛星画像を利用し、地震前後の画像から家屋の被害程度を抽出するための画像処理アルゴリズムを開発した。その成果の一部をInternational Journal of Remote Sensingに投稿し(2008年12月に投稿し、現在審査中)、国際学会で発表した。
 (4)について、1993年北海道南西沖地震津波や最近の地震被災地(中国・四川)を対象としてのマイクロ波レーダ画像の解析と航空写真による家屋被害の目視判読結果を統合し、建物被害地域の探索手法の精度を検討した。この成果は2009年度に地震工学論文集特集号へ投稿予定である。
 (5)について、タイ国沿岸部の現地調査の実施による土地利用状況のGround Truthデータ(検証用データ)の取得を行い、高分解能衛星画像解析による土地利用マップ作成のための検証データを得ることができた。現在画像解析を実施中であり、2009年度の論文投稿を行う予定である。
 以上、津波被災地を探索しそれを認定するための要素技術について、当初の予定通り開発を進めることができた。
英文要約We focused on the following five research items as follows. (1) Developing tsunami fragility curves to assess the impact of tsunami disaster as structural damage probabilities and death rates with regard to the hydrodynamic features of tsunami inundation flow. (2) Developing merged bathymetry/topography/population data to be used in the assessment of tsunami impacted area. We prepared those dataset by using GEBCO 30-arc-minute digital bathymetry and topography and LandScan population data.(3) Tsunami damage mapping using the optical remote sensing. We analyzed QuickBird satellite imagery acquired before and after the major tsunami disaster, and developed techniques to detect house damage and feature extraction of house data to build building inventory data for damage assessment.(4) Macroscopic detection of tsunami and earthquake affected area using SAR remote sensing. By analyzing pre and post SAR imageries acquired in Okushiri island of Japan and Sichuan of China, it was found that the change detection of scattering features during pre and post-tsunami event implies that the house damage due to the tsunami inundation flow. This result potentially enables us to detect the tsunami and earthquake impacted area by conducting the emergency SAR observation.(5) Detection of land cover and its change by high-resolution optical satellite remote sensing. A field survey was conducted to acquire the land use information as ground truth data along the Thailand coast. This result will be used in increasing the accuracy of land use classification by the analysis of high-resolution optical satellite imagery.
ダウンロード成果報告書データベース(ユーザ登録必須)から、ダウンロードしてください。

▲トップに戻る