成果報告書詳細
管理番号20100000000086
タイトル平成20年度成果報告書 平成20年度第1回採択産業技術研究助成事業 08A02203a 微生物毒素とその受容体を利用した新しい標的がん治療技術の開発 平成20年度中間
公開日2010/2/19
報告書年度2008 - 2008
委託先名国立大学法人九州大学北田栄
プロジェクト番号P00041
部署名研究開発推進部 若手研究グラントグループ
和文要約微生物毒素パラスポリン(PS1とPS2)は、特定のヒトがん細胞に作用し細胞破壊を引き起こす。本年度、PS1、PS2の受容体に関する基盤的研究、ならびにがん移植マウスへの腫瘍効果や動態を評価した。まずPS1、PS2に特異的に結合する細胞膜因子として、それぞれPS1R、PS2Rを同定し、抗体も入手した。一方、PS2がマウスに移植したKLN205細胞(肺がん)とColon-26細胞(大腸がん)に対して高い選択性を示した。がん局部へのPS2投与群では、対照投与群と比べ、2つのがん細胞とも24時間以内で劇的な腫瘍の縮小が観察された。組織化学的にがん細胞の広範な壊死などが観察されたが、正常周辺細胞への影響はなく、肝臓や腎臓など各種組織器官へ顕著な副作用も観察できなかった。よって、PS2は生体内でがん細胞に効果的に結合し作用したと考えられる。また、PS1とPS2から各々蛍光標識した分子を得た。この標識分子は効率的にがん細胞に結合した。よって、がん可視化や標的運搬体としての分子ツールを得ることができた。
英文要約Bacterial toxins, parasporins (PS1 and PS2), exhibit anti-cancer activities in vitro. Here we examined PS1 and PS2 receptors and developed fundamental anti-tumor effect in vivo. PS1 and PS2 binding proteins were identified and named as PS1R and PS2R, respectively. In vivo, PS2 associated with tumors of KLN205 and Colon-26 cells which had been implanted in mice. The volumes of tumors injected with PS2 acutely decreased within 24 hours. Histochemical analyses indicated cytocidal action to cancer cells with less effect to normal cells around the cancers and without damages to the organs. We synthesized fluorescent-labeled PS2s, which would be used as indicators and deliveries for cancers.
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