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水素経済のための国際パートナーシップ(IPHE)2007 IPHE Technical Achievement Award 受賞について
-山梨大学渡辺教授(NEDOプロジェクトリーダー)-

2007年11月15日
NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)
理事長 村田 成二

 日本や米国をはじめとする世界17国・機関が参加している「水素経済のための国際パートナーシップ(IPHE)」における、「2007 IPHE Technical Achievement Award」については、11月14日にイタリア・ローマで開催されました表彰式において、山梨大学の渡辺政廣教授が受賞されました。
 渡辺教授は、文部科学省の「リーディングプロジェクト」や、NEDOの固体高分子形燃料電池(PEFC)実用化戦略的技術開発事業におけるプロジェクトリーダーをはじめ、研究・開発に取り組み、この基礎研究領域で世界的にリードしております。
 当機構として、渡辺教授及び関係者の方々にお慶び申し上げるとともに、燃料電池技術の実用化に向けて、研究開発・実証を積極的に推進していきます。
 

  1. 受賞について
     渡辺政廣教授は、およそ40年前から電極触媒についての研究を続け、燃料電池分野では世界でもトップの科学者として知られています。最も目覚ましい成果は、異なる金属同士(白金とルテニウムなど)の合金や、下地電極の表面に第二元素を原子状態で析出させたアドアトム電極という高活性触媒を多数見出したことであり、この発見は化学の新しい分野を開き、高活性電極触媒の設計が始まりました。白金-ルテニウム合金は、渡辺教授によって30年前に発見されてから現在までに至る今も、燃料電池用水素燃料に含まれる一酸化炭素による被毒に耐性を持つ唯一の触媒であり、メタノール酸化に最も活性が高い触媒です。この成果についての論文は国際的に多数引用され、高く評価されております。
     近年の渡辺教授の研究は、燃料電池にとって有用な新規高分子電解質膜から、水素製造/精製触媒にまで広がっており、現在までに発表した論文は200本以上、取得特許件数は100本以上に及んでおります。
     また、NEDOの固体高分子形燃料電池(PEFC)実用化戦略的技術開発における「可視化プロジェクト」においては、プロジェクトリーダーとして、世界で初めて燃料電池内の酸素濃度分布の可視化に成功されております。
    「世界で初めて、燃料電池内の酸素濃度分布の可視化に成功」山梨大渡辺PLによる固体高分子形燃料電池可視化プロジェクトの研究成果
     
  2. お問い合わせ先
    本プレス発表の内容についての問い合わせ先
    NEDO技術開発機構 燃料電池・水素技術開発部 網治、白鳥、山西、渡辺
    TEL 044-520-5260