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核酸、ペプチド医薬の新規製造法開発を支援

―がん等の疾患治療用バイオ医薬品の臨床応用を加速―
2011年11月14日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
理事長 古川一夫
 NEDOは、画期的な核酸医薬等の臨床応用を加速するため、高品質・低コストのバイオ医薬品の供給を可能にする4件の製造関連技術の開発を助成します。2011年度第2回イノベーション推進事業の一環として実施するもので、バイオ医薬品のカギを握る製造関連技術力の強化につながることが期待されます。

1.採択事業

助成事業の名称(申請者) 事業概要
(課題名)がん等の重篤な疾患治療用バイオ医薬品の臨床応用に向けた製造関連技術の開発
ウイルスベクターの革新的製造技術と品質管理技術の開発
(タカラバイオ株式会社)
高品質ウイルスベクターをGMPに準拠して低コストで安定的に製造するシステムの構築及び複合的遺伝子発現ベクター作製技術の開発を行う。有効な遺伝子治療ベクターを国内で開発、製造し、画期的な医療の実現に貢献する。
癌治療用ロングペプチドの安価で高品質な製造方法の開発
(株式会社ペプチド研究所、
株式会社バイオイミュランス)
独自の合成技術によるペプチド製造方法の改良により、安価で高品質なペプチド医薬を国内で製造可能とする。これにより、高い有効性が期待される次世代型癌ワクチン等の新規ペプチド創薬を推進し、革新的な医薬、医療技術を創出する。
次世代核酸医薬品の臨床応用に向けた日本発の製造基盤技術開発
(株式会社ジーンデザイン)
次世代医薬品として期待される、核酸医薬の製造プロセスおよび品質評価技術開発を実施し、低価格、高品質な核酸医薬品の提供を可能とする。本事業により国産技術を基にした製造技術を確立し、画期的な核酸医薬品の開発を加速する。
リン原子の立体を制御した光学活性な核酸医薬製造技術の開発
(株式会社キラルジェン)
独自の立体を制御した核酸合成技術を基に、修飾オリゴ核酸等、高機能核酸医薬品の低コスト製造技術を確立する。これにより、これまで治療が困難であった疾患等への応用を加速し、画期的な治療薬開発を実現する。

2.概要

 核酸医薬等バイオ医薬品は、従来治すことのできなかったがん、遺伝病、自己免疫疾患等に効く薬として期待されており、ベンチャー企業が中心となって開発が進んでいます。しかし、製造は海外に依存し、製造技術、試験法等の臨床応用に向けた技術開発も限定的であり、イノベーションが進展しにくい状況にあります。このため、NEDOは画期的な核酸医薬等の臨床応用を加速するため、高品質、かつ低コストでバイオ医薬品の供給を可能にする製造関連技術開発の支援を行います。
 達成目標として、オリゴ核酸およびペプチド等の新規バイオ医薬品を対象として、従来の手法に比べ、製剤製造、品質管理・保証技術、試験法等に関わるコストの50%低減を目指します。また、開発した製造関連技術を用いて製造、品質保証された原薬、製剤を事業終了後3年以内に臨床研究に用いることを目標とします。
 バイオ医薬品の製造等のコストを下げることは、資金の不足しているベンチャー企業による臨床研究を可能とし、新薬開発の加速につながります。また、バイオ医薬品は重篤かつ治療困難な疾患への応用が期待されており、高品質なバイオ医薬品の製造等のコストを半減することで、画期的な医療をより安価に提供することが可能となります。
 本事業は2011年度第2回イノベーション推進事業「課題解決型実用化開発助成事業」(がん等の重篤な疾患治療用バイオ医薬品の臨床応用に向けた製造関連技術の開発)として、10月3日まで公募を行い6件の応募を受け4件を採択しました。
 助成期間はいずれも2011年11月14日から2013年2月28日までです。

3.お問い合わせ先

(本プレス発表の内容についての問い合わせ先)
 NEDOバイオテクノロジー・医療技術部 
 健康バイオグループ 担当:澤田、矢野  TEL: 044-520-5231  FAX: 044-520-5233

(その他NEDO事業についての一般的な問合せ先)
 NEDO広報室 担当:田窪、遠藤  TEL: 044-520-5151