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スペインにおけるスマートコミュニティ実証事業委託先決定

2012年1月27日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
理事長 古川一夫

 NEDOは、スペインマラガ市で実施するスマートコミュニティ実証事業の委託先として、三菱重工業株式会社、三菱商事株式会社、および株式会社日立製作所の3社を決定しました。
 この実証事業は、マラガ市で展開されているスマートシティマラガプロジェクトと連携しつつ、今後のEV(Electric Vehicle)の大量導入・普及時に対応するEVインフラ(充電器およびそれらを管理する管理センター)とEV給電安定化に必要な電力システムに関する実証を目的に実施します。そのため、マラガ市と連携し、さらにスペインを代表する電力会社Endesa、通信会社Telephonica、ICTプロバイダーSadielと共同で実証を行います。なお、欧州でのスマートコミュニティ実証事業はフランスリヨンにおける実証に続き、2件目となります。
 三菱重工業株式会社、三菱商事株式会社、および株式会社日立製作所の3社は、すでに昨年3月よりFS調査を受託しており、この度の実証事業はそのFS結果の精査に基づき事業を開始するもので、期間は2011年度から2015年度までの5年間、予算は約50億円の予定です。
スペインにおけるスマートコミュニティ実証事業委託先決定

1.事業概要

 スペインでは、欧州環境目標(Energy 2020 :2020年までに、1990年比 温暖化ガス排出の20%削減、エネルギー消費のうち再生可能エネルギー比率20%、エネルギー効率の20%改善)の達成を目指していますが、同国の交通分野におけるエネルギー消費量が全体のエネルギー消費量の約40%と高く、しかも、ほとんどが化石燃料によるものとなっていることから、2014年までに国内で25万台のEVを普及させる目標を発表しています。また、スペインをはじめとした欧州の都市部の住居は、車庫の無い歴史的集合住宅が多いことから、保有車両は路上駐車されており、EVを普及させるためにはガソリンスタンドの様な公共の場の急速充電のニーズが高いと予想されています。
 しかし、高出力の急速充電器が無秩序に乱立することとなれば、電力網への過剰負担が想定され、電力会社側でのインフラ整備コスト増や、充電事業者にとっても電力網整備コストの負担を強いられるといった採算性低下が懸念されます。今回の実証は、この懸念点を解決するため、EVユーザーの走行履歴や充電地点誘導などの行動変革を計算しデータを蓄積することでEVにかかわるステークホルダーを調整する事業を実証します。また、その蓄積したデータを基に新たな総合サービスシステムの実証も行います。さらに、本事業の他地域、他国への展開も視野に入れています。
 2010年9月のNEDOとスペイン政府・産業技術センター(CDTI)との間で、ジャパン・スペイン・イノベーションプログラム(JSIP)に基づき、スマートグリッド技術を中心とした日本・スペインの協力事業に対し支援を行う合意を行いました。本実証事業は、この合意に基づき共同支援する予定です。また、NEDOとマラガ市は、2011年3月18日にスマートコミュニティ実証事業のFS調査に関する協力に合意しています。

2.お問い合わせ先

(本プレスリリースの内容についての問い合わせ先)
NEDO スマートコミュニティ部 担当:前出、八幡、高橋 TEL: 044-520-5269

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)
NEDO 広報室 担当:田窪、遠藤 TEL: 044-520-5151

資料

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