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岩坪威東大教授が「ポタムキン賞」受賞

―NEDOのアルツハイマー病関連プロジェクトで―
2012年2月22日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
理事長 古川一夫
 NEDOのアルツハイマー病関連プロジェクトのプロジェクトリーダーである岩坪威東京大学大学院医学系研究科教授が、米国神経学会の『2012年 ポタムキン賞(Potamkin Prize)』に選ばれました。同賞は認知症関連の研究に大きな業績を上げた研究者を顕彰する世界的に権威のあるものです。
 今回の受賞は、NEDO、経済産業省、厚生労働省などの支援で実施しているアルツハイマー病研究(J-ADNI)*において、超早期アルツハイマー病の画像診断・バイオマーカー・臨床指標の確立に国際連携で取り組んできたことなどが評価されたものです。
 受賞式は4月24日に米国ニューオーリンズ市で開催される、第64回米国神経学会で執り行われます。
* J-ADNI: Japanese Alzheimer's Disease Neuroimaging Initiative

1.J-ADNIについて

 NEDOは「基礎研究から臨床研究への橋渡し促進技術開発」(橋渡しプロジェクト)の一環として、「アルツハイマー病総合診断体系実用化プロジェクト:根本治療の実現に向けて」を、2007年度より文部科学省、厚生労働省、経済産業省の三省連携で実施しています。世界的にも、このプロジェクトはJ-ADNIとして認識されており、欧米豪他との国際連携の下で、アルツハイマー病患者の脳画像情報等の客観的指標や臨床診断の国際標準化、統一化を目指しています。NEDOとしては、本プロジェクトを、抗アルツハイマー病の画期的な治療薬、診断法の開発等の、国内製薬・診断機器産業の国際展開・競争力強化に資する重要なプロジェクトとして位置づけています。

 岩坪威・東京大学大学院医学系研究科教授(神経病理学)は、2007年度より本プロジェクトのプロジェクトリーダーを務め、本研究分野において国内有数の研究機関*1と38の代表的臨床施設が一体となり、製薬企業コンソーシアム*2、画像コンソーシアム*3の協力の下で研究を実施しています。プロジェクトでは、国際連携による標準診断法の確立を目指すとともに、日本独自の技術開発、研究展開を図りながら、この困難な疾患の診断・治療のため研究を展開しています。

2. ポタムキン記念賞について

 ポタムキン賞は認知症関連の研究に大きな業績を上げた研究者を顕彰する目的で、米国ポタムキン家の篤志により、神経疾患関連では世界最大の米国神経学会が1988年に創設した国際賞です。日本人の受賞者は、1995年に同プロジェクトの井原康夫顧問(同志社大学教授、東京大学名誉教授)以来2人目です。
 J-ADNIでは、
  • 心理試験、生化学、画像診断法の開発、国際標準化
  • 国際連携による人種を超えた診断法の確立
  • 画像による新たな早期AD診断法の開発
等の成果を上げており、今回の岩坪教授の受賞により国際的に評価されました。

 本受賞に関する、米国神経学会からのリリースを参照ください。

3.お問い合わせ先

(本プレスリリースの内容についての問い合わせ先)
  NEDO バイオテクノロジー・医療技術部  担当: 澤田、矢野  TEL: 044-520-5231
(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)
  NEDO 広報室  担当: 田窪、遠藤  TEL: 044-520-5151

【用語解説】

*1 研究機関:東京大学、国立精神・神経センター等、全10機関
*2 製薬企業コンソーシアム:アステラス、エーザイ他、全11社
*3 画像コンソーシアム:GE横河、東芝メディカルシステムズ他、全7社