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国立大学法人東京工業大学における研究活動に係る不正行為に対する措置について

2012年3月2日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
理事長 古川一夫

 2012年2月24日、国立大学法人東京工業大学から当機構に対し、研究活動に係る不正行為(データの捏造、改ざん)に関する報告がありました。
 当該報告を受け、同大学に対する調査を行ったところ、当機構から同大学に対して委託契約を締結していた事業の一部において研究活動に係る不正行為が行われていたことを確認しました。
 このような事態が発生したことは誠に遺憾であります。当機構としては今般の事態に対し、以下の措置を講じることといたしました。

1.不正行為の内容

 東京工業大学において実施している、固体高分子形燃料電池で使用するカーボンアロイ触媒(炭素を使用した新しい燃料電池触媒)に関する以下の研究開発の一部である、MEA(開発した触媒を燃料電池に組み込んだもの)の発電性能・耐久性実験を行う研究(以下、「MEA研究」という。)において、発電性能の捏造や耐久性の改ざん等が行われたことを確認しました。
 

 事業名:固体高分子形燃料電池実用化戦略的技術開発/要素技術開発/カーボンアロイ触媒
 契約期間:2008年度~2009年度
 同大学との契約額:約4.6億円

 事業名:固体高分子形燃料電池実用化推進技術開発/基盤技術開発/カーボンアロイ触媒
 契約期間:2010年度~2012年度
 同大学との契約額:約4.0億円(2011年度まで)

2.不正行為に対する措置

(1) 「MEA研究」について2008年度から2011年度までに当機構が同大学に配分した研究費の全額に必要な利息(年利5%)を付して、期限を定めて返還を求めます。

(2) 「MEA研究」に対して、今後、研究資金の配分を停止いたします。また、不正行為を行った呉 礼斌 理工学研究科産学官連携研究員、及び、不正行為の行われた研究の内容について責任を負う宮田 清藏 理工学研究科特任教授、柿本 雅明 理工学研究科教授に対して、現在東京工業大学が実施している事業における全ての研究に係る資金配分を停止いたします。

(3) 呉研究員に対して2012年度から2016年度までの5年間、宮田特任教授及び柿本教授に対し2012年度の1年間、当機構の全ての研究資金への申請について制限いたします。

(4) 東京工業大学に対して、現在東京工業大学が実施している事業の厳正な執行を努めるように注意喚起いたします。また、当機構からの委託研究業務を適切に実施するとともに、このような事案が今後生じないよう、再発防止策の策定と管理体制の構築を要請いたします。

3.問い合わせ先

 NEDO 新エネルギー部 担当:細井 TEL :044-520-5261