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IT融合による新社会システムの開発・実証プロジェクトに着手
―ITデータを活用し新産業を創出へ―

2012年10月25日
NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)
理事長 古川一夫

 NEDOは、ITデータの活用により新産業の創出を目指すIT融合プロジェクトについて公募を行いました。その結果、フィージビリティスタディ等を実施するものとして4分野計18件のテーマを採択しました(別紙参照)。
 IT融合プロジェクトでは「都市交通」、「ヘルスケア」、「農商工連携」およびこれらを支える基盤的技術である「データ処理基盤」の4分野で開発に取り組みます。このプロジェクトにより、脳画像、臨床情報等からアルツハイマー病の超早期診断と正確な診断に基づく先制医療を可能とする技術の実用化など、IT融合による新産業創出を目指します。

IT融合プロジェクト事業イメージ図

1.プロジェクトの概要

 多種多量のデータが流通する現在では、その中から如何に価値を見出し、有効活用するかがビジネス戦略上、重要になっています。こうした背景のもと、このプロジェクトでは、「都市交通」、「ヘルスケア」、「農商工連携」の3分野について、次世代の持続可能な社会システムを実現するビジネスモデルを構築するとともに、それらを支えるデータ処理基盤に関する先導研究を実施します。「都市交通」、「ヘルスケア」、「農商工連携」の3分野では、2013年度末を目途にフィージビリティスタディ等を行い、実用化が見込まれるテーマに絞り込んだのち、2014年度以降に本格的な実証事業を開始します。

 [採択案件の例](採択テーマ一覧は別紙参照)
  • [都市交通](6件採択)
    ○パーソナルモビリティのスマートシェアリングシステムに関する研究開発
    ・人の属性、場所、時間情報等に応じたコンテンツ等と融合する新しいパーソナルモビリティシェアリングシステムの開発
  • [ヘルスケア](6件採択)
    ○脳画像・臨床・ITの融合によるアルツハイマー病超早期診断と先制医療の実現
    ・アルツハイマー病の超早期診断と正確な診断に基づく先制医療を、高度なIT技術により脳画像、臨床情報等により可能とする技術の開発
  • [農商工連携](4件採択)
    ○スマートリーン農業アーキテクチャの開発と農業生産支援サービス事業の世界展開
    ・土壌の状態、農産物品質等の継続的なモニタリングから得られる大規模データ等を利用して、市場競争力のある高品質農作物の生産・出荷を支援するサービスの開発
  • [データ処理基盤](2件採択)
    ○リアルタイム大規模データ解析処理基盤の研究開発
    ・高度なデータ解析機能を有するリアルタイム処理システム及び当該システムが必要とするデータの高速アクセスを可能とするデータストアを開発。

研究期間:
2012年度~2016年度
総事業費:
約98億円(予定)(NEDO負担率は1/2~1/1)


2.お問い合わせ先

(本プレスリリースの内容についての問い合わせ先)
  NEDO IT融合推進本部 担当:吉木、間瀬  TEL:044-520-5210
(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)
  NEDO 広報室 担当:遠藤  TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp

資料

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