国内初「沖合洋上風力発電」が本格実証運転を開始
―銚子市沖でNEDO・東電共同プロジェクト―
2013年3月4日
NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)
東京電力株式会社
NEDOと東京電力が共同で千葉県銚子市の沖合約3kmの海域に設置した、国内初の洋上風力発電設備(出力2,400kW)※1の完成にともない、本日、運転開始式を行い本格的な実証運転を開始しました。この設備は、風車の基礎部分を海底に固定した着床式で、沖合に設置するのは国内で初めてです。実際に洋上風車で発電した電力を陸上に送電することで、風車の信頼性や継続的に発電を行うために不可欠なメンテナンス技術など、沖合洋上風力発電の導入や普及に必要な技術の確立を目指します。
NEDOの洋上風力発電等技術研究開発では、日本海側でも実証研究を予定しており、福岡県北九州市の沖合1.4kmの海域で洋上風力発電施設(同2,000kW)の建設を進めています。
NEDOの洋上風力発電等技術研究開発では、日本海側でも実証研究を予定しており、福岡県北九州市の沖合1.4kmの海域で洋上風力発電施設(同2,000kW)の建設を進めています。
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銚子沖 実証海域略図
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洋上風車(左)、洋上風況観測タワー(右)
1.千葉県銚子沖における実証研究のスケジュール
2.お問い合わせ先
(本件に関するお問い合わせ先)
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
新エネルギー部 風力・海洋グループ 担当:大重、力久 TEL:044-520-5273
東京電力株式会社 広報部 担当:福田 TEL:03-6373-1111
(NEDO事業についての一般的な問い合わせ)
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
総務企画部 広報室 担当:遠藤 TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp
【用語解説・参考データ】
- 1 国内初の洋上風力発電設備
我が国における洋上風力発電は、これまで港湾や海岸線沿いに建設された実績はありますが、沖合に2,000kW級の洋上風車を建設した事例はこれまでありません。
- 2 使用前自主検査
電力会社などは、電気工作物の使用を開始する前に自主検査を行い、基準に適合していることを確認し、その記録を保存しなければなりません。
- 3 安全管理審査
経済産業大臣などは、電力会社などが設備を使用する前に行った自主検査の結果を審査しています。
資料
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別紙:洋上風況観測タワー及び洋上風車概要(114KB)