電子デバイス技術の用途拡大へ新事業を開始
―国内外への普及拡大、新市場創出を目指す―
2014年8月28日
NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)
理事長 古川一夫
NEDOは、最新の電子デバイス技術の用途を拡大、新市場の創出を目指す、5テーマの委託事業を開始します。クリーンデバイス※1製造事業者のみならず、自動車、医療・ヘルスケア、プラント、ディスプレイなどの関連事業者と連携して用途を創出し、ユーザが求める共通な仕様を整理し、実証等を通じて、普及の課題となっている安全性・信頼性や標準化・共通化の方向性を纏め計画を策定、将来的には国内のみならず、海外での普及拡大に繋げ、クリーンデバイスを活用した製品、サービスの新市場の創出を目指します。
新しい事業は2014年度から2016年度の3年間を予定しております。
【用語解説】
- ※1 クリーンデバイス
クリーンデバイスとは、実用化間近で、社会に実装されることで省エネルギー効果が期待される最新の電子デバイスと定義しております。

1.プロジェクト概要
本プロジェクトでは、以下の項目を実施します。
- (1) クリーンデバイスの適用を想定する新たなユースケースの創出
ユーザニーズ、具体的製品・サービス(性能、仕様)、優位性、省エネルギー効果、市場規模、クリーンデバイス製造事業者からそれを活用するサービス事業者までの連携体制等を明確化します。 - (2) 実装・実証
ユースケースでのクリーンデバイスを実装した実証試験を行い、実用性の妥当性を検証し、測定方法、評価方法を明確化します。 - (3) 信頼性・安全性、標準化・共通化に係わる方針纏め、計画策定、体制構築
クリーンデバイス普及の課題解決に向け国際標準化も見据えた対応委員会やコンソーシアム等の体制を設置し、信頼性・安全性や今後の標準化・共通化に向けた方針を纏め、計画を策定します。
2.委託テーマ及び予定先一覧
(順不同)
テーマ名 | 委託予定先 |
---|---|
最先端可視光半導体レーザーデバイス応用に係る基盤整備 | 株式会社島津製作所、国立大学法人大阪大学 |
高感度・高速・低ノイズCMOSイメージャを用いた高速画像処理の実用化 | ソニー株式会社、日産自動車株式会社、株式会社エクスビジョン、国立大学法人東京大学 |
省エネルギー社会を実現する高効率高出力マイクロ波GaN増幅器 | 三菱電機株式会社、マイクロ波化学株式会社、国立大学法人東京工業大学、学校法人龍谷大学 |
高信頼多機能ウェアラブル・バイタルサインセンサの用途開拓・普及事業 | 株式会社東芝、株式会社ニューチャーネットワークス |
省エネルギー化センサシステム普及拡大のための環境発電デバイス実装事業 | 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ経営研究所、アルプス電気株式会社、パナソニック株式会社、富士電機株式会社 |
3.問い合わせ先
(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)
NEDO 電子・材料・ナノテクノロジー部 担当:山崎、栗原、遠目塚、岸田 TEL:044-520-5211
(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)
NEDO 広報部 担当:坂本、佐藤(丈) TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp