本文へジャンプ

シード期の研究開発型ベンチャー支援制度で新たに4テーマ始動

―ベンチャーキャピタルと協調した切れ目ない事業化支援を実施へ―
2016年8月5日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
理事長 古川一夫

NEDOは、ベンチャーキャピタル(VC)等と協調して、初期段階(シード期)にある研究開発型ベンチャーを支援する助成金制度において、新たに4テーマを始動させました。

2015年度から実施している本制度は、NEDOが認定した国内外のVC等から出資または出資意向確認書を得た研究開発型ベンチャーを公募し、VCが一定額を出資していることを条件に、NEDOが助成金を交付するもので、昨年度までに既に19社が助成金交付を受け、事業を開始しています。

NEDOとVC等が協調した切れ目ない事業化支援により、供給が足りていないリスクマネーであるシード期への出資を促進すると共に、新たなエコシステム創出を目指します。

  • 事業スキームの図
    事業スキーム図

1.概要

研究開発に関する補助金等の公的資金は、足の長い初期段階(シード期)にある研究開発型ベンチャー(STS※1)にとって大きな役割を果たしています。しかし、技術開発が進んでも、次のステップであるベンチャーキャピタル(VC)等のリスクマネーを入れた事業拡大のフェーズに至るまでには、未だ大きなギャップが存在していることが課題となっています。

そこでNEDOでは、STSに対して、VC等と協調して支援する新たな支援制度※2を2015年度からスタートさせています。本制度はNEDOが認定したVC等(以下「認定VC」という)から出資または出資意向確認書を得たSTSを公募し、その研究開発および事業化に必要な資金についてNEDOが助成金を交付するものです。助成金の交付決定にあたっては、VCが一定額を出資していることが条件となります。昨年度は19社が助成金交付決定を受けて、既に事業を開始しています。

2016年度の公募に先立ち、認定VCを12から18に拡充しました。その後、公募を経てテーマを選定し、認定VCからの出資が確認された4件について、助成金の交付を決定しました。

NEDOとVC等が協調した切れ目ない事業化支援により、将来のメガベンチャーとなるSTSを創出・育成するとともに、VC等の日本での活動を活性化し、STSとVC等がともに成功事例を連鎖させていくエコシステム創出を目指します。

また本事業は、現在第2回の公募を7月11日~8月26日の期間行っています。

2.採択テーマと助成先

助成先
( )内は認定VC名
テーマ概要
株式会社スカイシーファーマ
(株式会社SARR TECH RANCH)

世界初の自閉症スペクトラム障害治療薬・関連事業の事業化

世界的に人口の1%以上存在すると考えられている自閉症等のASD患者に対して、抜本的な治療を行う世界初の自閉症スペクトラム障害治療薬の開発と、それに伴う診断キット、モデルマウスの提供を行います。
シンクランド株式会社
(合同会社ユーグレナSMBC日興リバネスキャピタル)

「光渦レーザー」を利用した、インスリン注入用マイクロニードルの事業化

現在日本の糖尿病患者数は890万人を超え、血液採取やインスリン注射等で毎回痛みを感じながら生活しています。本事業では、千葉大学尾松研究室との共同研究となる特殊な「光渦レーザー」を用いる製法で(1)無痛(2)廃棄が容易(3)中空型のマイクロニードルを実現し、全ての患者を痛みから解放し、QOLの向上を実現させます。
株式会社チカク
(500 Startups Japan)

遠方の高齢者と孫をつなぐ動画と写真のコミュニケーション

遠く離れて暮らす孫の毎日を、共に暮らしているかのように祖父母が身近に感じられるようにするサービスを展開します。最新機器の利用が困難な祖父母であっても自宅の大画面テレビで、毎日簡単に孫の動画と写真が閲覧できるようにします。
株式会社アドバンスドレーザーテクノロジー
(Triple Ring Technologies,Inc./株式会社日本医療機器開発機構)

アルツハイマー型認知症の早期診断機器としての革新的OCT機器開発

眼科領域ではこれまで7μm程度の解像力を持つ光干渉断層計(OCT)が実用化されています。本事業では増感観察技術と、特殊レーザー光源を用いて分解能を1.3μmにまで飛躍的に増大させ、かつ高分解能・高速・高感度で3D表示も搭載する革新的OCT装置を実用化させます。さらに、これを利用しアルツハイマー病の早期診断を行います。

【用語解説】

  • ※1 STS
    Seed-stage Technology-based Startupsの略。
  • ※2 「研究開発型ベンチャー支援事業/シード期の研究開発型ベンチャーに対する事業化支援」
    事業期間:交付決定日~2017年9月30日
    助成率:助成対象費用の85%以下
    助成額:原則7,000万円まで

3.問い合わせ先

(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)

NEDO イノベーション推進部 担当:塚越、松永、橋詰 TEL:044-520-5173

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)

NEDO 広報部 担当:髙津佐、藤本、坂本、佐藤 TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp