全国6会場で「ロボットサービス・ビジネススクール」を開催へ
―サービス分野のロボットビジネス創出を担う人材育成―
2017年2月6日
NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)
大阪工業大学
NEDOと大阪工業大学は、サービス分野のロボットビジネスを創出できる人材育成を行う「ロボットサービス・ビジネススクール」を2017年4月28日から全国6会場(東京、名古屋、大阪、福島、つくば、徳島)で開催します。ロボットによる地域活性化やドローンの開発と普及など、様々なテーマで、「デザイン思考」、「テクノロジー」、「技術経営(MOT)」等の講義と課題解決型学習形式のワークショップを行います。
1.概要
日本政府は、少子高齢化、産業空洞化、人手不足、過疎化の解消、安全・安心社会の実現等の社会課題の解決にロボット技術を活用することを目指し、具体的には2020年までにロボット市場を製造分野で現在の2倍に、サービス等の非製造分野で20倍に拡大するという数値目標を掲げています。しかしながら、イノベーションを創出し、ロボットビジネスを新規に立ち上げる人材や人材育成を担う研究開発機関や企業が不足しているのが実状です。
この事業※1では、昨年11月に「ロボットサービス・ビジネススクール」を国内で初めて開設し、2017年4月に開設する大阪工業大学梅田キャンパスのロボティクス&デザインセンター(RDC)を拠点として、ロボットビジネスの創出に必要な「デザイン思考」、「テクノロジー」、「技術経営(MOT)」などの一体的な教育と、大学、研究機関、企業および地方自治体などとの連携による迅速な開発ができる場を形成していくことを発表※2し、イノベーションによるロボットビジネスの創出を目指した人材育成を進めています。先行して、2016年度には、e-ラーニング講座を4回実施しました。
2017年4月28日からは応用編として、「デザイン思考」、「テクノロジー」、「技術経営(MOT)」に関する講義と少人数での課題解決型学習形式(PBL:Project-Based Learning)のワークショップを、日本全国の6会場でそれぞれ特色あるテーマで開催します。具体的には、東京(サービスロボット)、名古屋(パーソナルモビリティ)、大阪(医療福祉ロボット)、福島(ドローン)、つくば(RTミドルウェア)、徳島(ロボットによる地域活性化)を予定しています。
ワークショップでは、ユーザードリブンの議論を進めるため、多様性あるチームビルディングを行います。技術者だけでなく営業、経理などの担当者をはじめ、学生、自治体職員等も交えたグループを作り、それぞれの参加者の強みを生かしたアイデアを創出していきます。そして、ワークショップ終了後は大阪工業大学が、各グループのアイデアを新規事業や起業につなげることを検討するなど、各会場で形成されたコミュニティを積極的に支援していく計画です。
2.講義・ワークショップの開催概要
参加申し込みは上記サイトにて受け付けます。
各回の詳細は別添資料をご参照ください。
【用語解説】
- ※1 事業
- NEDOプロジェクトを核とした人材育成、産学連携等の総合的展開/ロボットの社会実装におけるイノベーション創出人材育成(2016~2017年度)
- ※2 ニュースリリース
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- 日本初の「ロボットサービス・ビジネススクール」を開設へ(2016年7月28日)
3.問い合わせ先
(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)
NEDO ロボット・AI部 担当:坂本(健)、齊藤、福田 TEL:044-520-5241
大阪工業大学 ロボティクス&デザインセンター 担当:油井、北垣 TEL:06-6180-4083
(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)
NEDO 広報部 担当:藤本、髙津佐、坂本 TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp
資料
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(別添)各地域での講義内容詳細(162KB)