IoTを活用した社会システムの変革を促す事業に着手
―水道事業を対象にIoT化の効果検証を実施へ―
2017年7月24日
NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)
理事長 古川一夫
NEDOは、IoTを活用した社会システムの変革を促す事業に着手します。
本事業では、水道事業を対象として、異なる浄水場間の様々なデータの利活用を可能とする共通インターフェースなどの標準仕様の整備、効率的な事業運営に資する運転監視・制御を行うアプリケーションの開発、IoT化の効果検証を実施します。
1.概要
NEDOは、データ利活用がもたらす具体的な効果検証を行うとともに、業界横断的な共通仕様の整備、制度的な課題の特定や改善などを通じて、IoTを活用した社会システムの変革を促すことを目的とする「IoTを活用した新産業モデル創出基盤整備事業」に着手します。
本事業では、生活に必要不可欠なものでありながら、老朽化による設備更新コストの増加、人口減少による料金収入の減少などにより、厳しくなる事業環境への対応が求められている水道事業を対象として事業を実施します。
現在の水道事業は、事業体や浄水場毎に業務システムが異なるため、システム間でデータを自由に流通させることが困難であり、事業体間で連携・広域化を進めることにより効率的な運用を行うことが難しい状況です。そこでNEDOは、水道事業におけるデータの有効活用による効率的な事業運営を促進するため、以下の内容を関係省庁と連携して実施します。
- (1)異なる浄水場間のデータ利活用を可能とする共通インターフェース・API※などの標準仕様の整備
- (2)効率的な事業運営に資する運転監視・制御などに関するアプリケーション開発および効果検証
- (3)セキュリティ対応マニュアルの作成、検証
NEDOは、本事業を通じて、IoTを活用した社会システムの変革を促していきます。
2.事業内容
- 【1】 事業名
- IoTを活用した新産業モデル創出基盤整備事業/高度なデータ活用を可能とする社会インフラ運営システムの開発/水道IoTの社会実装推進に向けた検討
- 【2】 期間
- 2017年度~2018年度
- 【3】 委託先
- 株式会社日立製作所、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ、株式会社三菱総合研究所
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図 標準仕様整備のイメージ
【用語解説】
- ※ API
- アプリケーションプログラミングインターフェース(Application Programming Interface)の略称。あるコンピュータプログラム(ソフトウェア)の機能や管理するデータ等を、外部の他のプログラムから呼び出して利用するための手順やデータ形式等を定めた規約のこと。
3.問い合わせ先
(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)
NEDO IoT推進部 担当:工藤、山川、小泉 TEL:044-520-5211
(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)
NEDO 広報部 担当:髙津佐、坂本、藤本 TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press@ml.nedo.go