NEDOと(株)SUBARU、(株)エンルート、(株)プロドローンは、福島県と南相馬市の協力のもと、福島県南相馬市の復興工業団地内福島ロボットテストフィールド整備予定地において、日本初となる同一空域での有人ヘリコプターと無人航空機の安全性能試験を実施しました。 本試験は、12月11日から順次実施しているもので、具体的には有人ヘリコプターと無人航空機の安全離隔距離を明確にする相互の視認性確認を実施しました。 今後、12月下旬にかけてさらに試験を重ね、得られた知見をもとに、無人航空機の衝突回避に関する性能評価基準の策定に貢献します。 なお、今回の試験は、本年11月22日にNEDOと福島県が締結した「福島ロボットテストフィールドを活用したロボット・ドローンの実証等に関する協力協定」の取り組みの一環です。
現在、国内におけるドローンなどの無人航空機の運用件数は増加傾向にあり、また、ドクターヘリ等の低高度での有人機飛行も年々増加しています。これに伴い、有人航空機と無人航空機のニアミス事案の実例※1が国内で報告されており、有人航空機と無人航空機の衝突回避の性能評価基準は喫緊の課題となっています。
このような背景のもと、NEDOは「ロボット・ドローンが活躍する省エネルギー社会の実現プロジェクト※2」において、ドローンなどの無人航空機の目視外飛行および第三者上空飛行を見据えた衝突回避に関する安全性能の評価基準の開発に取り組んでいます。
今般、NEDOと株式会社SUBARU、株式会社エンルート、株式会社プロドローンは、福島県と南相馬市の協力のもと、日本初となる同一空域における有人ヘリコプターと無人航空機の安全性能試験を実施しました。本試験は、12月11日から順次実施しているもので、具体的には、福島県南相馬市の復興工業団地内福島ロボットテストフィールド※3整備予定地において、有人ヘリコプターと無人航空機の相互の視認性確認を実施しました。本試験において、衝突回避に関する安全性能評価基準策定に必要となる各種データを取得することができました。
今後、12月下旬にかけてさらに試験を重ねるとともに、有人ヘリコプターからのダウンウォッシュ(吹き下ろし)※4影響確認試験なども実施し、これら試験で得られた知見をもとに、無人航空機の回避性能の開発を進め、無人航空機の衝突回避に関する性能評価基準の策定に貢献します。
なお、今回の試験は、本年11月22日にNEDOと福島県が締結した「福島ロボットテストフィールドを活用したロボット・ドローンの実証等に関する協力協定※5」の取り組みの一環として、福島浜通りロボット実証区域※6を活用して実施されたものです。
福島県南相馬市で実施した試験の内容は以下の通りです。
有人ヘリコプターの操縦士から見た無人航空機の視認性と無人航空機のカメラ等を通じて見た有人ヘリコプターの視認性について評価しました。
なお、本試験においては、無人航空機向け総合気象情報提供機能※7として、一般財団法人日本気象協会が有人ヘリコプターおよび無人航空機の離発着場でのドップラーライダー※8による上空の風観測を行い、その観測データと試験エリア付近の気象予測を無人航空機の運航者へ試験提供を行いました。
NEDO ロボット・AI部 担当:宮本、山中、永松 TEL:044-520-5241
福島県 商工労働部産業創出課 ロボット産業推進室 担当:北島 TEL:024-521-8047
南相馬市 経済部商工労政課 ロボット産業推進室 担当:神沢、寺島 TEL:0244-24-5264
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