NEDOは、洋上風力導入促進のために公開中のNeoWins(洋上風況マップ)について、複数の事業者からの要望を踏まえ、着床式洋上風力のポテンシャルが高い海岸線付近の風況情報の追加と、洋上風力発電事業者が事業化を検討する際の海域選定に必要な制約情報(船舶通航量など)の追加を行い、本日、改訂版を公開しました。 洋上風力発電の設置場所を計画する上で必要な情報を一元化したNeoWins(洋上風況マップ)が、洋上風力発電のさらなる導入拡大に役立つことを期待しています。
風力発電のさらなる導入拡大には陸上のみならず、洋上への展開が不可欠ですが、洋上風力発電の事業性を判断するためには精度の高い風況情報が必要とされています。また、建設を進めるためには、水深、海底地質等の自然環境情報や港湾区域、航路等の社会環境情報などさまざまな情報を一元的に把握できる洋上風況マップの整備が強く望まれていました。NEDOではこうした要望を受け、洋上風力発電を計画する上で必要な風況情報、自然環境情報および社会環境情報をまとめた洋上風況マップを開発し、NeoWins(洋上風況マップ)として2017年3月から公開しています。
本日、複数の事業者からの要望を踏まえ、新たに情報を充実させたNeoWins(洋上風況マップ)の改訂版を公開しました。
まず、着床式洋上風力のポテンシャルが高い海岸線付近の風況情報を追加しました。これまで風況情報は、マップ上で海域にある格子(図1の「海格子」)のみを対象に表示していましたが、格子点(図1の白丸と黒丸)を海岸線限界まで広げることで、これまで「陸格子」として風況情報の表示対象から外れていた約2万カ所を「海格子」に設定し直しました。このとき、格子の枠内の一部分に陸域が含まれるものについては、注意を促すために「陸地影響あり」と表示しています。
また、一般海域における洋上風力発電の導入促進※のために、風力発電事業者からの聞き取りにより必要性が高いとされた、下記の制約情報を関係機関から収集し追加しました。
自然環境情報 | 底質(さんご、貝殻、泥・粘土、砂、礫、石・岩、溶岩) | |
社会環境情報 | 航空制限区域 | |
海上構造物 | ||
沈船 | ||
海底障害物 | ||
指定錨地 | ||
海底輸送管 | ||
海底ケーブル | ||
米軍関連施設 | ||
自衛隊関連施設 |
陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊、 その他施設 |
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船舶通航量 |
洋上風力発電の設置場所を計画する上で必要な情報を一元化したNeoWins(洋上風況マップ)が、今後の洋上風力発電の導入拡大に向けた、有効なツールとして活用されることを期待しています。
なお、NeoWins(洋上風況マップ)はNEDOのウェブサイトで、以下から確認できます。
NEDO 新エネルギー部 担当:玉井、迎 TEL:044-520-5273 E-mail:offshorewindmap@ml.nedo.go.jp
NEDO 広報部 担当:藤本、髙津佐、坂本 TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp