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スマートコミュニティ、スペインで実証へ
欧州共同プロジェクトの委託先決定

2011年3月8日
NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)
理事長 村田 成二

NEDOは、スペインで実証するスマートコミュニティ実証事業について、三菱商事株式会社、三菱重工業株式会社および株式会社日立製作所の3社(1提案)を委託先として決定しました。この実証事業は、再生可能エネルギー及び次世代自動車の大量導入普及を見据え、スペイン・マラガ市で展開されているスマートシティ・マラガプロジェクトと連携しつつ、大きなCO2削減効果が見込める交通と電力分野に焦点を当てて我が国のスマートコミュニティの技術実証を行うものです。NEDOのスマートコミュニティに関する海外共同実証事業としては、米・ニューメキシコ州、仏・リヨンに続き、3件目となります。

1.スペインにおけるスマートコミュニティ (※1) 実証事業の概要

 電気自動車(EV)の大量導入・普及時に備えて、EVユーザーの利便性に配慮しつつ、充電需要が電力系統に与える影響を少なくするため、充電設備用蓄電池の運用を管理したり、あるいは充電可能設備にユーザーを適切にナビゲーションするサービスが望まれています。この共同実証プロジェクトは、大量のEV導入・普及時に対応するEV管理システム、充電設備とその配置、情報サービスなどのインフラを整備し、再生可能エネルギーを含むエネルギーマネジメントシステムや既存の電力管理システムなどの情報を統合するスマートシティ・マラガプロジェクト (※2) との連携を図るプラットフォームなどを導入し、マラガ市の系統管理システムのスマート化を検討するものです。
 なお、本事業では、事前調査の結果を踏まえた事業化評価を経て、実証事業のより具体的内容を決定します。

 本プロジェクトについて以下の通り委託先を決定しました。
  委託先:三菱商事株式会社、三菱重工業株式会社、株式会社日立製作所
  期間:2010年度~2015年度(事前調査期間は2011年7月29日まで)
  委託予定額:予算の確保状況による。
  事前調査:約3,000万円、実証事業本体:約50億円

 この共同実証プロジェクトは、NEDOとスペイン政府・産業技術センター(CDTI)が運営する「ジャパン・スペイン・イノベーション・プログラム(JSIP) (※3) 」に則り実施することを予定しています。

2.お問い合わせ先

<本プレスリリースの内容についての問い合わせ先>
NEDO 国際部 植田、山埜 TEL: 044-520-5190
NEDO スマートコミュニティ部 前出、林、諸住 TEL: 044-520-5269

<その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先>
NEDO 広報室 田窪、鈴木 TEL: 044-520-5151

【参考】
図:スペインにおけるスマートコミュニティ実証事業 イメージ図
図:スペインにおけるスマートコミュニティ実証事業 イメージ図

【用語解説】
  • 1.スマートコミュニティ:
     情報通信技術(IT)を活用して電力の需給を効率的に制御する「スマートグリッド」。この概念をさらに発展させ、電力だけでなく、熱や未利用エネルギーも含めたエネルギーを地域単位で統合的に管理するとともに、交通システムなども融合した次世代の社会システムが「スマートコミュニ ティ」。エネルギーの安定確保と地球温暖化防止、経済成長を同時に実現していく、サステナブルな社会を構築する鍵として、世界各国で活発な取組みが始動している。
     「スマートコミュニティ」の構築においては、再生可能エネルギーの導入や需給マネジメントに限らず、人々のライフスタイル全体を視野に入れた社会システムの在り方の検討が必要であり、単なる技術開発にとどまらず、様々な実証を推進することで、スマートな社会の実現が期待されている。
  • 2.スマートシティ・マラガプロジェクト:
     再生可能エネルギーと電力貯蔵、スマートメーター等とコミュニティー・エネルギーマネジメント・システム(CEMS)を組み合わせて、マラガ市の省エネルギー・CO2削減の実現を図るプロジェクト。
  • 3.ジャパン・スペイン・イノベーション・プログラム(JSIP):
     日本の企業等とスペインの企業が実施する国際共同技術開発プロジェクトが、両国それぞれの制度に応募し、採択された場合にはパラレルファンディングの形により共同支援を行うプログラム。NEDOとCDTIは、2010年9月、本プログラムを利用して、スマートグリッド関連技術での共同実証等の推進を合意した。