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二酸化炭素原料化基幹化学品製造プロセス技術開発

事業・プロジェクト概要

事業期間:2014年度~2021年度、2021年度予算:15.7億円
PL:瀬戸山 亨(三菱ケミカル株式会社 エグゼクティブフェロー・Setoyama Laboratory 所長)

日本の化学産業は出荷額約44兆円、従業員数約88万人(2015年度)を擁する我が国の一大産業であり、高い技術力と国際競争力を誇る製品を多数生み出しています。その一方で、製品原料としてナフサ等の化石資源を大量に消費しており、二酸化炭素(CO2)排出による地球温暖化への影響が懸念され、また、輸入に頼る石油の価格上昇や枯渇リスクに常に直面している状況となっています。
本事業では、太陽光と水から得られた水素(ソーラー水素)とCO2からプラスチック原料等の基幹化学品を製造するという植物の光合成プロセスの一部を模した、化石資源に頼らない革新的な化学品製造プロセスの実用化を目指しています。本事業は我が国化学産業の将来の成長の糧となるイノベーションを創出する未来開拓研究プロジェクトの一つとして位置づけられており、具体的には、〔1〕太陽エネルギーにより水から水素を製造するためのエネルギー変換効率の高い光触媒の開発、ソーラー水素と酸素等を分離するための高機能分離膜の開発、〔2〕更にソーラー水素とCO2を原料としてプラスチック原料等の基幹化学品を製造するための高効率合成触媒の開発を行っています。再生可能エネルギーである太陽光と、工場等から排出されるCO2を有効活用することでCO2排出量の削減につながり、低炭素社会の実現に寄与することが期待されます。

■現在取り組んでいる研究開発テーマ

研究開発項目〔1〕:ソーラー水素等製造プロセス技術開発
研究開発項目〔2〕:二酸化炭素資源化プロセス技術開発

  • 成果適用のイメージ図
    事業説明図

基本情報

技術・事業分野 材料・部材
プロジェクトコード P14002
担当部署 材料・ナノテクノロジー部 (TEL:044-520-5220)

詳細資料

最終更新日:2022年5月9日

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