広報誌 Focus NEDO 92号

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「ENEX2024」に出展、省エネルギー技術の開発成果をPR
「NEDO省エネルギー技術開発賞」を授与

「ENEX2024」に出展、省エネルギー技術の開発成果をPR「NEDO省エネルギー技術開発賞」を授与「ENEX2024」に出展、省エネルギー技術の開発成果をPR「NEDO省エネルギー技術開発賞」を授与

2024年1月31日から2月2日の3日間、脱炭素・省エネルギーに関する最新の製品・技術・サービスが一堂に会する、 エネルギーイノベーション総合展「ENEX 2024 地球環境とエネルギーの調和展」が東京ビッグサイトにて開催され、 NEDOは、省エネルギー分野における研究開発や国際実証を紹介するパネル・試作品等の展示やデモンストレーションを行いました。

展示ブースでは、NEDOが推進している省エネルギー技術開発のうち、27テーマについてパネルや試作品を紹介するとともに、事業者によるセミナーを実施。研究開発成果を広くPRし、多くの来場者の関心を集めました。中には、開発成果について協業や技術の導入に関する相談等ができる企業等とうまくマッチングしあった出展事業者もあり、今後の社会実装の加速に期待が高まりました。

また、2月1日には「戦略的省エネルギー技術革新プログラム」および「脱炭素社会実現に向けた省エネルギー技術の研究開発・社会実装促進プログラム」において、特に優れた成果を上げた18テーマ29事業者を対象に「NEDO省エネルギー技術開発賞」の表彰式を行いました。

理事長賞に輝いたのは、医薬品の製造を効率化し、廃棄物やCO2排出量の削減と省エネルギーを実現する医薬品製造用「iFactory®」を開発した、株式会社高砂ケミカル・田辺三菱製薬株式会社・コニカミノルタケミカル株式会社の研究グループです。高砂ケミカルの齊藤 隆夫氏は「この成果は研究開発に携わった140名以上の力によるものです。今後はiFactory®の普及とその先の展開にさらに力を注ぎ、システム開発と技術者育成の両輪で、バッチ生産から連続生産へのグレートリセットを推進していきたい」と話しました。 また、新設された中小・スタートアップ賞は、廃熱を使ったORC発電システムで優れた発電出力と国内最高レベルの省エネルギー化を両立する「独立型ORC発電システム」を開発した、株式会社馬渕工業所が受賞。同社の小野 寿光氏は「地方で廃熱の有効活用事業の研究開発に注力するスタートアップ直前の当社にとって、今回の受賞は大変な栄誉です。開発チーム全員の励みになります」と喜びを語りました。

※ORC : Organic Rankine Cycle(有機ランキンサイクル)
蒸気サイクルの作動媒体を水ではなく、より低沸点の有機媒体(フロンガス等)を利用して発電すること

理事長賞 受賞者

理事長賞 受賞者

左からコニカミノルタケミカル(株)、(株)高砂ケミカル、NEDO斎藤 保理事長、(株)高砂ケミカル、田辺三菱製薬(株)

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中小・スタートアップ賞 受賞者

左からNEDO林 成和理事、(株)馬渕工業所

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NEDOブースの様子

NEDOブースの様子

NEDOブースの様子

NEDO省エネルギー部 ENEX2024事務局スタッフ
加洲 大輔職員(左) 廣田 柚菜職員(中央) 山田 順二専門調査員(右)

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