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グリーン・サステイナブルケミカルプロセス基盤技術開発

事業・プロジェクト概要

我が国の化学品製造産業は、国際的に高い技術力と競争力を有し、経済社会の発展を支えています。しかし、地球温暖化問題、資源枯渇問題が現実化しつつある中で様々な課題を抱えてもいます。加えて、欧州ではRoHS指令、REACH規制の導入や中国などでの自主的な化学物質排出規制の制定など、化学品の製造に関連する環境対策が世界的に強化されています。このような背景の下、わが国の全産業の基幹となる化学品を持続的に生産、供給していくためには、これまでの大量消費・廃棄型生産プロセスから脱却して、持続的な生産が可能なプロセスによる供給体制の構築が急がれます。そこで、これら資源、エネルギー、環境の制約問題を克服し、高機能な化学品の持続的製造を可能とする基盤技術を確立するために、本事業を実施しています。

本事業では、化学品の製造プロセスにおけるシンプル化、クリーン化、省エネ化、原材料・資源の多様化・有効利用、さらに、廃棄物の減容化、容易なリサイクル等を実現し、産業競争力強化、国際規制の先取りを図って、将来にわたっても持続的に化学品を製造するために必要な新規なグリーン・サステイナブルケミカルプロセス(以下「GSCプロセス」という)の研究開発を行います。これにより、わが国全体の産業競争力強化と環境負荷低減を飛躍的に促進することができ、新産業創造戦略及び世界全体をリードしたサステイナブルな産業構造への貢献が期待できます。

具体的な研究開発課題としては、(1)有害な化学物質を削減できる、又は使わない、(2)廃棄物、副生成物を削減できる、(3)資源生産性を向上できる、(4)化学品原料の転換・多様化を可能とする、などの革新的な化学プロセスの開発を通じて、プロセスイノベーションやマテリアルイノベーションを早期に実現することを目指しています。

■これまで取り組んできたGSCプロセス基盤技術研究開発

(1)有害な化学物質を削減できる、又は使わない革新的プロセス及び化学品の開発(平成20年度~平成23年度)
〔1〕 高機能不均一触媒の開発と環境調和型化学プロセスの研究開発
〔2〕 革新的アクア・固定化触媒プロセス技術開発

(2)廃棄物、副生成物を削減できる革新的プロセス及び化学品の開発(平成20年度~平成24年度)
〔1〕 革新的酸化プロセス基盤技術開発

(3)資源生産性を向上できる革新的プロセス及び化学品の開発(平成21年度~平成25年度)
〔1〕 触媒を用いる革新的ナフサ分解プロセス基盤技術開発
〔2〕 規則性ナノ多孔体精密分離膜部材基盤技術の開発
〔3〕 副生ガス高効率分離・精製プロセス基盤技術開発

(4)化学品原料の転換・多様化を可能とする革新グリーン技術の開発(平成22年度~平成24年度)
〔1〕 気体原料の化学品原料化プロセスの開発
〔2〕 植物由来原料からの化合物・部材製造プロセスの開発

■現在取り組んでいるGSCプロセス基盤技術研究開発

(3)資源生産性を向上できる革新的プロセス及び化学品の開発(平成24年度~平成27年度)
〔4〕 微生物触媒による創電型廃水処理基盤技術開発

  • 現在取り組んでいるGSCプロセス基盤技術研究開発の図
    現在取り組んでいるGSCプロセス基盤技術研究開発

基本情報

事業期間・予算額 事業期間:平成21年度~平成27年度
技術・事業分野 資源循環
プロジェクトコード P09010
担当部署 電子・材料・ナノテクノロジー部 (TEL:044-520-5220)
環境部 (TEL:044-520-5252)

詳細資料

短期的アウトカム概要(6年間の追跡調査により把握した状況)

■追跡対象企業のPJ終了後6年目のステージ状況

研究開発項目(1)、(2)
  • 対象企業数:8社

  • 上市:2
  • 製品化:2
  • 研究・開発を継続中:4
  • 中止・中断:0
研究開発項目(3)-〔1〕
  • 対象企業数:4社

  • 上市:1
  • 製品化:0
  • 研究・開発を継続中:1
  • 中止・中断:2
研究開発項目(3)-〔2〕
  • 対象企業数:5社

  • 上市:2
  • 製品化:0
  • 研究・開発を継続中:3
  • 中止・中断:0
研究開発項目(3)-〔3〕
  • 対象企業数:4社

  • 上市:0
  • 製品化:0
  • 研究・開発を継続中:4
  • 中止・中断:0
研究開発項目(3)-〔4〕
  • 対象企業数:2社

  • 上市:0
  • 製品化:1
  • 研究・開発を継続中:1
  • 中止・中断:0

最終更新日:2022年5月25日

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