有機ケイ素機能性化学品製造プロセス技術開発
事業・プロジェクト概要
有機ケイ素化合物は、電子材料分野や塗料分野など、幅広い産業で使用されており、有機ケイ素部材の世界市場は2013年で推定約1.3兆円、年率6%程度の成長が見込まれています。しかし、現在の製造プロセスには、多大なエネルギー消費を伴う主原料のSiO2(砂の主成分)を金属ケイ素に変換する工程が含まれており、有機ケイ素部材が高価である要因の一つになっています。また、製造プロセスで使用する高価な白金触媒に替わる新規触媒の開発や、有機ケイ素部材のさらなる高機能化など、安定的に高機能な有機ケイ素部材を安価に提供するための革新的な製造プロセスの確立が求められています。
	 本事業は、日本が世界の中でも高い技術力を有している触媒技術を活かし、〔1〕地球上に豊富に存在する砂からの有機ケイ素原料の直接製造、〔2〕化合物の構造制御やコンタミの防止等による高機能な有機ケイ素部材製造プロセスの開発により、製造工程における大幅な省エネルギー化・コスト低減と製品の性能向上を実現します。本事業の推進により、2030年には有機ケイ素部材の日本の出荷額を1兆円規模に拡大させることを目指し、我が国の産業競争力の強化に寄与することを期待しています。
■現在取り組んでいる研究開発テーマ
	研究開発項目〔1〕:砂からの有機ケイ素原料製造プロセス技術開発
	研究開発項目〔2〕:有機ケイ素原料からの高機能有機ケイ素部材製造プロセス技術開発
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                      事業説明図 
基本情報
| 事業期間・予算額 | 事業期間:2014年度~2021年度、2021年度予算:2.2億円 PL:佐藤 一彦(国立研究開発法人産業技術総合研究所 触媒化学融合研究センター 研究センター長)  | 
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| 技術・事業分野 | 材料・製造 | 
| プロジェクトコード | P14003 | 
| 担当部署 | 材料・ナノテクノロジー部 (TEL:044-520-5220) | 
詳細資料
- 基本計画(346KB)
 - 実施方針:2021年度版(327KB)
 - 実施方針:2020年度版(340KB)
 - 実施方針:2019年度版(541KB)
 - 実施方針:2018年度版(400KB)
 - 実施方針:2017年度版(438KB)
 - 実施方針:2016年度版(412KB)
 - 実施方針:2015年度版(323KB)
 - 実施方針:2014年度版(401KB)
 
最終更新日:2022年5月9日