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太陽光発電リサイクル技術開発プロジェクト

事業・プロジェクト概要

太陽光発電は、平成10年に住宅用太陽光発電システムの国内導入件数が1万件に到達、平成16年に国内累積導入量1GWを達成、平成24年には住宅用太陽光発電システムの国内導入件数が100万件を突破、平成24年7月の再生可能エネルギーの固定価格買取制度開始によって、導入はさらに加速し、平成26年2月には累積導入量も13.5GWに達しています。今後もさらに大幅な普及拡大が見込まれます。一方、大量導入が実現すると、使用済みの太陽光発電システムが大量発生することが予想され、太陽光発電の健全な普及拡大には、使用済みのシステムを適正に処分可能な手段を確保することが重要です。また、「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」の附帯決議において、「耐用年数経過後において大量の廃棄物の発生を防ぐ観点から、設備のリサイクルシステム構築等、早急に必要な措置を講ずること」が求められています。

このような状況に対して、NEDOでは、太陽光発電設備のリサイクル社会の構築に向け、廃棄物の大量発生の回避を低コストに実現する技術として、使用済み太陽光発電システムのうち、分解処理が困難である太陽電池モジュールの低コスト分解処理技術を確立するとともに、撤去・回収・分別・リユース関連技術などについて課題と対策を検討することを目的とし、以下の研究開発や調査を実施します。

研究開発項目〔1〕「低コスト撤去・回収・分別技術調査」
 使用済み太陽光発電システムの撤去コストや回収コスト、分別コストを低減する低コスト撤去技術、低コスト回収技術、低コスト分別技術について、実現可能性や有効性を検証し、課題や目標コストを明確化します

研究開発項目〔2〕「低コスト分解処理技術FS(開発)」
 太陽電池モジュールをガラスや封止材、金属類などに分解する工程に関して、様々な太陽電池モジュールを対象とした低コスト汎用分解処理技術に加え、結晶シリコン太陽電池や薄膜系太陽電池など、太陽電池モジュールの種類に応じた専用の分解工程とすることでさらなる分解コストの低減を図る低コスト分解処理技術を開発し、処理コストを明確化します。
 また、太陽電池モジュールを分解することで回収される有価物について、リサイクルコストの低減に寄与するため、有価物の回収率向上や、価値が高い状態での回収を可能とする、有価物高付加価値化技術を開発し、処理コストの低減効果を明確化します。

研究開発項目〔3〕「低コスト分解処理技術実証」
 上記の研究開発項目〔2〕で目標処理コストの達成目処や、十分なコスト低減効果が確認された技術については、コスト低減効果を実証します。

研究開発項目〔4〕「太陽光発電リサイクル動向調査」
 太陽光発電システムの適正処分に関わる国内外の技術開発動向、普及動向、政策動向、実施事例などを調査します。
 また、国内の太陽光発電システムの分布調査を行い、分布に基づいた排出量予測を行います。
 さらに、上記の研究開発項目〔1〕~〔2〕を横断的に評価する手法についても検討を行います。

研究開発項目〔5〕「使用済み太陽電池モジュールの低コストリユース技術の開発」
 使用済み太陽電池モジュールを低コストにリユースできる技術を開発します。

基本情報

事業期間・予算額 事業期間:平成26年度~平成30年度、平成30年度予算:1.1億円
技術・事業分野 太陽光発電
プロジェクトコード P14020
担当部署 新エネルギー部 (TEL:044-520-5277)

詳細資料

最終更新日:2019年4月25日

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