高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発
事業・プロジェクト概要
IoT社会の到来により急増した情報の高度な利活用を促進するには、ネットワークの末端(エッジ)で中心的な情報処理を行うエッジコンピューティング等、従来のクラウド集約型から処理の分散化を実現することが不可欠です。また、半導体の開発指標たるムーアの法則の終焉が叫ばれ、既存技術の延長は限界を迎えつつある中、著しく増加するデータの処理電力を劇的に低減できるような新原理技術の実現が求められています。
本プロジェクトでは、ポストムーア時代における我が国の社会課題の解決、さらには情報産業の競争力強化と再興を目的とし、エッジ等における超低消費電力なAIコンピューティング技術と新原理による次世代コンピューティング技術を対象とし、ハードウェアのみならずソフトウェアやセキュリティ等を含め一体的な技術開発を行います。
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事業説明
研究開発内容
(1)革新的AIエッジコンピューティング技術の開発
エッジコンピューティングにおけるAI処理を実現するための小型かつ省エネルギーながら高度な処理能力をもった専用チップと、それを用いたコンピューティング技術に関する研究開発を、社会課題を見据えた上で実施します。またエッジコンピューティングにおけるセキュリティ基盤技術の研究開発も実施します。
(2)次世代コンピューティング技術の開発
2030年以降を見据えたポストムーア時代のコンピューティング技術として、既存技術の延長線上にない技術を開発することで、高速化と低消費電力化を両立するコンピューティング技術、次世代データセンタ技術、セキュリティ基盤技術等の確立を目指します。
(3)高度なIoT社会を実現する横断的技術開発
大量のデータの効率的かつ高度な利活用を実現する情報の収集、蓄積、解析、セキュリティ等に関する横断的技術開発を実施します。
(4)AIエッジコンピューティングの産業応用加速のための技術開発(※2023年度に「省エネAI半導体及びシステムに関する技術開発事業」へ移管)
高度なエッジコンピューティングを実現する上で、産業応用を加速するために必要な技術として考えられる横断的技術、実用化技術に関する研究開発を実施します。
基本情報
事業期間・予算額 | 事業期間:2016年度~2027年度、予算額:48億円(2024年度) |
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技術・事業分野 | AI |
プロジェクトコード | P16007 |
担当部署 | AI・ロボット部 (TEL:044-520-5241) |
詳細資料
- 基本計画(551KB)
- 実施方針:2024年度版(485KB)
- 実施方針:2023年度版(491KB)
- 実施方針:2022年度版(510KB)
- 実施方針:2021年度版(582KB)
- 実施方針:2020年度版(570KB)
- 実施方針:2019年度版(561KB)
- 実施方針:2018年度版(418KB)
- 実施方針:2017年度版(414KB)
- 実施方針:2016年度版(363KB)
最終更新日:2024年9月25日